おせち料理の意味・なます、くわい、くるみ、栗きんとん!?

おせち料理。
お正月に食べる目にも楽しく、普段食べる機会が少ないものや、
なんでこれが入っているんだろう?と
思うものが入っていたりします。
最近では、古くから含まれる食材以外に、
豪華食材が盛り込まれていたりもしますね。
基本的に、お重に詰め込むものには一定の決まりや、
意味を持つものがほとんどです。
そこで今回は、おせち料理の意味についてのお話です。
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目次
おせち料理の意味・なますやくわいは?
おせち料理とは、五節句(桃の節句や端午の節句など)に
食べる節句料理(御節)で神様にお供えしていた料理。
お正月がその年一番初めの節句にあたり、
やがて正月料理を「おせち料理」と指すようになりました。
新しい1年の家族の幸せを願う、
縁起物を盛り込んだ料理が豊富。
その中で、大根と人参を細く切り、
甘酢や二杯酢などで漬け込んだ『なます』があります。
なますはもともと、古代中国では
細切りした生肉や生魚を指すものです。
日本では、和え物と同一視されるようになり、
野菜のみで作られた 「精進なます」を
「なます」と呼ぶようになりました。
意味は、喜びやめでたいことを表す紅色(人参)と、
神聖・清浄を表す白(大根)を組み合わせています。
大根は土地に根を張る様から ”栄”の意味も含まれています。
食べれば、大根のジアスターゼや人参のβカロテンなどが
消化を助け、風邪予防などにも繋がります。
ご馳走をたくさん食べるお正月にはピッタリです。
そして「くわい」ですが、その姿を見てみると
茎の先に芽が出ています。
その様から 「芽が出る=出世」を願ったり、
おめでたいという縁起を担いでいます。
また、 主成分はでんぷんやたんぱく質で、
芋類より約2倍も多く含んでいます。
カリウムや鉄分も非常に豊富。
滋養のある食べ物であることも
選ばれた理由なのかもしれませんね。
おせち料理の意味、くるみは?
近年のおせちには入っていないことも。
地域性などによっても異なる部分もありますが、
おせち料理のコーナーなどに並んでいるのを見かけますね。
くるみは実際には硬い殻に包まれている木の実。
そこから家庭を守り、
家庭円満の願いが込められています。
他には実りを感謝する意味合いも持ち合わせています。
自然の脂質成分であり、ビタミンEが豊富なことから
血流を促す効果もあるので、寒い時期に食べれば
冷え予防にもなりますよ!
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おせち料理の意味・栗きんとんは?
漢字で書くと「栗金団」と現在は表し、
金の団子や金の布団という意味を持ちます。
それが転じて金塊・金の小判などに例えられて、
金運・商売繁盛・財運をもたらすものとされてきました。
栗金団の文字は室町時代の文献に登場し、
栗餡を丸め、茶巾絞り型の”栗金飩”に近いものでした。
現在の様な濃厚な餡で栗を和えたものへ
変わったのは明治時代から。
しかし、栗のあの淡い黄色を金に見立てたのは
先人達の想像力の豊かさ故でしょうか。
今では、さつま芋を使ったり、
さらに色鮮やかにするため
クチナシなどで色付けられたりしています。
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