数の子の塩抜き・急ぎの時に早い方法!真水では難しい理由は?
支度など、忙しくなってきますね。
なかでも人気の高い 「数の子」は、保存が
利くよう塩締めにしてあることが多いです。
自宅で食べるときには塩抜きをしないと
塩分が強すぎて食べられません。
ただし、塩分を抜き過ぎて失敗することも
ありますし、意外と時間がかかりますね。
そこで今回は、数の子の塩抜きについて
急ぎの時と、時間がある時の方法などを
ご紹介します。
Sponsored Link
目次
数の子の塩抜き・真水では難しい理由は?
数の子は、 真水に浸けておいても塩抜き
することが難しいです。
というより、美味しく仕上がることが
ほとんどありません。
その理由は、塩分の強い数の子と真水の
浸透圧の差にあるとされています。
この差が大き過ぎると、急激に数の子が
水分を吸収し、卵1つ1つの内部の細胞
を破壊することがあります。
味も独特の食感も、台無しにしてしまう
ことも多いのです。
もちろん真水を多く吸収するため、外側
は塩が抜け過ぎて、 苦味を感じるように
なります。
一方、内部は細胞が破壊されて、上手く
塩分を吐き出すことが難しくなります。
コリコリとした食感が無くなり、味にも
ムラができてしまいます。
ですから、浸透圧の差を比較的小さくする
ため、 薄めの塩水を使用したほうが良いの
です。
ということは、急激に塩抜きをすると失敗
に繋がり、時間をかけて徐々に抜いてやる
と上手くいくというわけです。
塩分濃度は1%が目安です。
1リットルの水に対して塩小さじ2程度です。
数の子の栄養と効能・痛風の解消にも!
数の子の塩抜き・急ぎの時に早くする方法は?
通常、塩抜きに使用する水は20度以下が
目安ですが、とても時間がかかります。
急ぎの時には、40度くらいのぬるま湯で
やると早くできます。
こちらも塩分濃度1%の食塩水にしますが、
1時間ほど浸けておいたら、表面に浮いて
きた 薄皮をこするようにして取ります。
そのあと、冷たい真水に浸けて2時間ほど
置きておきます。
途中で水を2~3回変えて下さい。
この方法だと、通常1日はかかる塩抜きが
たったの3時間でできますよ。
原理を説明するのは難しいですが、あさり
やはまぐりなどの砂抜きなども、 50度洗い
で短時間でできます。
数の子の場合と似ている感じもありますが、
美味しくできるため、おすすめの方法です。
(動画の方法も比較的簡単ですよ!)
数の子の塩抜き・時間がある時の方法は?
時間があるときには、 冷たい水での塩抜き
をおすすめします。
水1リットルに対し、小さじ2の食塩を入れ、
数の子150g~200gを浸しておきます。
6~8時間くらい経ったら、数の子の表面の
薄皮を丁寧に剥がします。
さらに新しい食塩水に変え、再度6~8時間
浸しておきます。
味を見ながら、好みの塩分になるまで
繰り返します。(大体2~3回)
数の子の鮮度を保つため、室温は15度前後、
水温も20度以下の環境で行いましょう。
手間暇がかかる分、美味しさも増しますね。
はまぐりの砂抜き・短時間なら50度洗い!
失敗しても復活できる!
数の子は塩抜きをし過ぎると、 苦味が出て
美味しくなくなります。
薄い食塩水に浸けるにしても、長すぎると
失敗してしまうため、要注意です。
もし、苦味が出てしまった場合は、塩抜き
をする時より濃いめの食塩水に約1~2時間
浸しておくと苦味が取れます。
細胞が破壊されていなければ、復活させる
ことは可能ですので、ご安心下さいね。
上手に塩抜きできたら、 醤油漬けや 粕漬け
にしたり、おかか醤油と和えたりと、お好
みの方法で食べられます。
塩を抜く前に比べると日持ちが悪くなる
ため、早めにお召し上がり下さい。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。