春うららの意味、語源、由来・俳句の季語にも!似た表現は?
春が近づいてくると、
気分もちょっと穏やかに明るくなりますね。
♪春のうららの隅田川~から始まる滝廉太郎の
「花」という歌もあり、一度は聞いたことや
口にしたことがあると思います。
その「春うらら」という言葉、正しい意味は
ご存知ですか?
なんとなくわかっていても、はっきりと
答えられる人は少ないかもしれませんね。
そこで今回は、「春うらら」の意味や語源についてご紹介します。
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目次
春うららの意味とは?
「春うらら」を国語辞典で調べてみると、
“ 春のうららかな様子”という意味が出てきます。
“うららか”というのは漢字で書くと “麗らか”となります。
その意味は・・・
②声などが晴れ晴れとして楽しそうな様子。
③心にわだかまりなくおっとりしている様。
などが出てきます。
春うららの場合には、①の意味で使われ、
「春のすっきりと晴れた、やわらかい雰囲気」
を意味しているものです。
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春うららの語源や由来は?
実は、「春うらら」は 「春うらうら」という
言葉が語源になっています。
“うらうら”というのは・・・
②心が穏やかでのどかな様
という意味があります。
この“うらうら”というのは江戸時代の語学書
『言元梯(げんげんてい)』によれば、“ゆらゆら(寛々)”
という言葉から派生していることに由来します。
ちなみに、“ゆらゆら”とは“ 悠々と”、“ ゆったりとしている”
といった意味です。
また、平安時代までさかのぼると、“うら”という言葉は
心という意味で使われており、派生語の“うらもなし”は
屈託のない・のどかであるといった意味で、和歌などに
使用されていました。
それが由来して、うらうら・ゆらゆらといった言葉が
生まれたという説もあります。
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春うららに似た表現は?
では、「春うらら」と同じような意味をもつ表現は
他にあるかというと、「小春日和」などがそれに
あたるでしょう。
ただし、小春日和は、晩秋から初冬にかけての合間の
穏やかで過ごしやすい気候を指す言葉です。
秋に使われる言葉ですので、これから春にかけて
使用する言葉ではありませんが、言葉の持つ
意味合いは似ています。
ちなみに、“小春”というのは 旧暦の10月を表す言葉です。
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また、春うららを二字熟語で「春麗」といいます。
うららかは漢字で麗らかですね。
春ののどかな様子を表す熟語です。
“麗”というのは端麗などといった言葉にも
使われるように、美しさを表す感じです。
春という季節の美しさを表す言葉になります。
俳句の季語などとしてもよく使われる「春うらら」。
春になって気持ちがいいな、おだやかだなと
思うことがあればぜひ使ってみてください。
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