おせち料理の意味・ぶり、海老、わかさぎ、黒豆、田作りは?

お正月のおめでたい膳として、
おせち料理を食べますね。
食材には1つ1つ意味があるものですが、
どういった願いが込められているのでしょうか?
そこで、意外と知られていないおせち料理の意味
についてご紹介したいと思います。
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目次
おせち料理の意味・海老は?
おせち料理の食材の意味を知るには、
まず簡単におせち料理自体を理解しましょう。
おせち料理は「御節料理」と書き、
暦上の節句(節供)作られる料理を呼んでいました。
日本には1年に五節句があり、
桃の節句、端午の節句はとくに有名ですね。
しかし、現在では節句の1番目にあたる
お正月だけを指す言葉になりました。
おせち料理を重箱に詰めて重ねるのは、
めでたさを重ねるという意味の縁起を担ぐため。
その重ねるお重の数は、地方や家風により異なり、
三段・四段・五段とあり、一般的には三段が多いようです。
中に詰める食材も1つ1つ縁起の良いものを
詰め込んでいます。
目にも鮮やかで、紅白の身体がめでたさを感じさせる
「海老」の場合、その赤は魔除けの色とされています。
また、火が入り背を丸めた姿と長い髭から
腰が曲がるまで丈夫で長生きするようにと、
長寿の願いが込められています。
おせちの栗きんとん、なますの意味は?
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おせち料理の意味・ぶりは?黒豆は?
祝いの肴で一の重に詰められる ”ぶり”。
照り焼きなどの料理が主流です。
ぶりは成長過程によって名前が次々に変わる出世魚で、
出世の願いを込めています。
◎ぶりの呼び名<関東の場合>
20cm未満・・・ワカシ
30cm未満・・・イナダ
60cm未満・・・ワラサ
70cm未満・・・メジロ
80cm以上・・・ブリ
60cm未満をハマチと呼んでいる地域も
多いと思います。
また、 「黒豆」は1年まめに暮らし、
まめに働けるようにと願いを込めた食材です。
同じく「おたふく豆」も入っているところも
あるかと思います。
同じ煮豆が2種類も要らないんじゃない?
と思われがちですね。
ただ、そらまめの1種で、形が縁起の良い
「お多福の顔」に似ていることから
多くの福を招来するという意味を持ちます。
同じ煮豆が入っていても、
それぞれ意味が異なるものなのです。
おせち料理の意味・わかさぎと田作りは?
おせち料理の中には、豆類や魚類を複数使い、
同じような味付けにされたものが重なりますね。
なんで必要かなぁ~?と思う事もしばしば。
そのため、どちらか1種類だけ入れればいいやと
家族が食べそうな方だけを入れることもありますね。
子持ちわかさぎの甘露煮は、茨城県霞ヶ浦・北浦の
一部を治めていた麻生藩に由来。
徳川家11代将軍斉公へ献上していたことから
公儀御用魚(公魚)と呼ばれ、
祝いの膳に使われるようになりました。
また、 田作りと言われる「照りごまめ」は、
古く片口イワシの稚魚を灰と混ぜて
田を作る肥料としていたそうなんです。
豊作・五穀豊穣の願いが込められていて、
漢字で書くと「五万米」と書くのです。
確かに魚なのに、田作りっておかしいですもんね。
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