勿忘草の名前の由来と花言葉!英語では?ドイツの悲話が元に!
勿忘草。
小さな花をたくさん咲かせる
花の色も豊富で、園芸用でも、野生でも、
美しいので、見ているだけで楽しめます。
花言葉を知れば、さらに購入する機会も
増えるのではないでしょうか。
ガーデニングにはもちろん、プレゼント
としても喜ばれそうです。
そこで今回は、勿忘草の名前の由来や
花言葉などについてご紹介します。
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目次
勿忘草の名前の由来は?
勿忘草という 名前の由来は・・・
・独語名の「Vergissmeinnicht」
などから来ています。
どちらも「私を忘れないで」という意味で、
「勿忘草」と書いた通りのメッセージ性が
込められています。
これは、ドイツの伝説となる悲話に由来
しています。
騎士 ルドルフが恋人であるベルタのために
ドナウ河畔に咲く花を摘もうとした時の話…。
足を滑らせて水中に落ちてしまい、残念な
ことに命を落としてしまいました。
その時にルドルフがいった「私を忘れないで」
という言葉を、ベルタは一生忘れず、花を髪
に飾り付けたといわれています。
また、さびしげに咲く花のイメージから
名付けられたという説もあるようです。
日本では明治時代から「勿忘草」と表記され、
「わすれなぐさ」と呼ばれています。
植物学者である牧野富太郎が 「わするなぐさ」
と呼ぶほうがよいと命名しています。
しかし、他の種類の植物との兼ね合いもあり、
あまり定着しなかったようです。
その他、属名の「Myosotis(ミオソティス)」
は、ギリシア語の 「myos(ハツカネズミ)」と
「ous(耳)」が語源となっています。
葉が多毛で細長いところが、ネズミの耳に
似ていることから来ています。
勿忘草の花言葉と由来・英語では?
勿忘草の 花言葉は・・・
「真実の友情」
といったものです。
「私を忘れないで」「誠の愛」は、花名の由来
にもなったドイツの伝説から来ています。
「真実の友情」は、誠実さをイメージさせる
花の色から付けられたものです。
また、 西洋(英語)での花言葉は・・・
・「memories(思い出)」
となっています。
美しい中にも、どこか寂しいイメージを連想
させますね。
代表的な勿忘草の品種
日本で見られる代表的な 品種は、
・ノハラワスレナグサ
・エゾムラサキ
の3種類です。
シンワスレナグサは、別名スコルピオイデスと
呼ばれ、花の並びがサソリの尾に似ていること
を表しています。
ノハラワスレナグサは、別名 アルペストリスと
いい、亜高山に自生することから呼ばれるよう
になりました。
エゾムラサキは、別名シルヴァチカといい、
「森の」という意味を持っています。
唯一の日本在来種ということもあり、日本の
園芸業界では、ワスレナグサといえばこの
エゾムラサキのことを指します。
勿忘草の特徴
広義では ムラサキ科ワスレナグサ属の総称を
呼んでいます。
原産はヨーロッパで、現在ではユーラシア大陸、
アフリカ大陸、オセアニアを中心に、約50種が
分布しています。
日本ではエゾムラサキが自生していましたが、
園芸業者がノハラワスレナグサを輸入したのは
明治時代のことです。
多年草に該当しますが、夏の暑さには弱いため、
日本では一年草植物として扱われています。
花は3~5月にかけて見られ、青や白、ピンク
などの9mmほどの小さな花を咲かせます。
高さは20~50cmになり、葉は位置をずらして
様々な方向に出る、 「互生」タイプです。
もし勿忘草を見る機会があれば、ぜひ花言葉を
思い出して下さいね。
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