11月・霜月の意味と由来について!仲冬などの別名も!
「霜月」と呼んでいました。
今では、新暦11月の別名としても
使われています。
旧暦の解釈では・・・
10月、 11月、12月を「冬」としていました。
一方、新暦(現行歴)では・・・
9月、10月、 11月を「秋」としています。
もちろん日付を決める定義が異なるため、
昔は「冬」、今は「秋」ということも
起こり得るんですね。
そこで今回は、霜月の意味と由来、
11月の別名などもご紹介します。
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目次
霜月の意味は?
読んで字のごとく 「霜が降る月」を意味
する言葉です。
ただし、旧暦の11月を新暦に置き換えると、
11月下旬~1月上旬に相当します。
新暦の場合とは、その期間に大きなズレが
生じますし、期間の幅も広がります。
また、旧暦11月の定義の1つに、12月22日
頃の 「冬至」を含む月という条件もあります。
旧暦時代の人は、たった1日を迎えるだけ
でも、毎年最大で2か月弱ほど、日付にズレ
が生じる可能性もあったわけです。
確かに今の1月に霜が降りることはあると
思いますが、雪のイメージのほうが強い
ですよね。
さらに、霜月は旧暦では「冬の真ん中の月」
を意味していましたので、「仲冬」という
別名もあります。
その先には「晩冬(旧暦12月)」という
最も寒さ厳しき時期があり、ようやく1月
を迎えると 「新春」「初春」などとして
いました。
旧暦1月1日は、今の1月21日頃~2月20日頃
に当たりますので、そこでやっと 旧正月を
迎えていたわけです。
また「霜月」を「そうげつ」と読んで、
・「霜が降りた夜の澄み渡った空に輝く月」
を表すこともあります。
なんとも冬の風情を感じさせる言葉ですね。
霜月と呼ばれる由来は?
霜月の由来には、「霜が降る月だから」と
いう有力な説の他にも、いくつかあります。
前の月の「十」を一区切りの数とみなして
「上月」とし、それに対して「下月」と
なったという説もあります。
また、10月の「神無月」を 「上な月」と
みなし、次の11月を 「下な月」となった
とする説もあります。
いずれも上下に当てはめて表すという
考え方もあったようです。
確かに「神無月」や「師走」に挟まれて
いる分、ちょっと マイナーなイメージも
ありますね。
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11月の霜月以外の別名は?
霜月の 異名としては・・・
・霜降月
・霜見月
・雪待(ゆきまち)月
・雪見月
・露隠端(つゆこもり)月
・神楽(かぐら)月
・暢(ちょう)月
・神帰(かみき)月
・冬半(とうはん)
・仲冬(ちゅうとう)
・盛冬(せいとう)
・陽復(ようふく)
・天正月(てんしょうづき)
・広寒(こうかん)月
・子月(ねのつき)
・達月(たつげつ)
・建子月(けんしげつ)
・竜潜月(りゅうせんげつ)
・復月(ふくげつ)
・凋む月(しぼむつき)
・末つ月(すえつつき)
・食物月(おしものづき)
・辜月(こげつ)
・露ごもりの葉月(つゆごもりのはづき)
等があります。
寒さが本格的になってきた、冬が見えて
きたことを表しているものが多いですね。
雪国の人にとっては、冬の気配を感じる
ことは嬉しい話ではないかもしれません。
しかし、雪景色を風流なものと捉え、雪
が降るのを楽しみにしているような別名
「雪待月」「雪見月」があるのも面白い
ですね。
また、耳慣れないものも多いため、少し
解説しておきますね。
「神楽(かぐら)月」というのは、この秋
の収穫に感謝し、次の年の豊作を願う各地
のお祭で、神楽が行われる月という意味…。
「神帰(かみき)月」というのは、前の月
が「神無月(かんなづき)ですから、出雲
へお出かけされていた神様が、帰って来ら
れたことを喜ぶ意味があります。
「子月(ねのつき)」というのは、昔の
歌舞伎役者は芝居小屋との契約が1年毎に
更新され、契約の開始日が11月の1日だった
ことに由来しています。
「建子月(けんしげつ)」というのは、
「建」の字が北斗七星を表しています。
柄杓のような形の北斗七星の 柄(持ち手)
の部分が「子」の方向を向く月という
意味があります。
現在の11月は文化的な行事も多く、学校や
地域の文化祭は1年間の活動の集大成です。
米農家としても、一息付ける頃ですが、
ふと気が付くと、霜が降り、冬がすぐ
そこまで迫っている、そんな月ですね。
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