五月晴れ(さつきばれ)の意味と使い方!間違った使い方も定着!
「今日は気持ちのいい五月晴れだ!」
空を見上げて、そう思ったことはありませんか?
でも、その 五月晴れがどんな空なのか、
具体的に説明できるでしょうか?
また、読み方も2通りありますので、
どのように読んでいますか?
さつきばれ? ごがつばれ?
そう考えていくと、意外と知らないことが
多いみたいですね。
そこで今回は、五月晴れの意味や使い方を紹介します!
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目次
五月晴れ(さつきばれ)の意味と使い方の間違い!
まず知っておいていただきたいのは、
呼び方によって意味に違いがあることです。
最初に五月晴れ(さつきばれ)と読む場合の意味を解説します。
五月(さつき)とは、旧暦・陰暦の呼称になります。
旧暦の五月(さつき)、これは新暦の現在では 6月にあたります。
つまり、梅雨のシーズン真っ只中である6月において、
「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を指す言葉
となっています。
ジメジメとした季節の合間に、ひとときの爽やかな風を
運んで来てくれる、そんな恵みの晴れ間のことです。
五月という言葉が入っていますので、
5月の爽やかな青空を指して、五月晴れと思っていた方も、
多いのではないでしょうか。
空はひとつですが、季節によって、同じ空でも違う
呼び方がある日本語は、本当に奥が深いですよね。
五月晴れ(ごがつばれ)の意味は?
それでは5月の晴天を指す言葉は何になるのでしょう。
実は、これも 五月晴れという言葉なのです。
ただし、呼び方が「ごがつばれ」となります。
五月(さつき)という読み方は、あくまでも 旧暦の名残りを
意味し、新暦の呼び方は五月(ごがつ)ですので、
現在の5月の空を指し示すときには、「ごがつばれ」が
厳密には正しいとされています。
季語でいっても、五月晴れ(さつきばれ)は
勿論 6月のものになっています。
ほかにも、五月雨(さみだれ)や五月闇(さつきやみ)など、
五月や「さつき」が使われている言葉は6月を指し示します。
五月(ごがつ)の空なのだらから、五月晴れ(ごがつばれ)。
考えてみれば、当然の呼び方かもしれません。
今では間違った使い方も定着!?
テレビなどで、5月の晴れた空を指して、
「五月晴れ(さつきばれ)ですね」という表現を
使っているのを聞いた、という方も多いと思います。
あるいは 国語の授業でも、5月のスッキリとして
晴れ渡った青空と教わったりしませんでしたか?
実は「さつきばれ」と「ごがつばれ」の
本来の持つ意味が、今は変化してきています。
言葉の語源から探れば、5月の空を指して、
「五月晴れ(さつきばれ)と言うのは誤用表現です。
しかし昨今、この誤用が定着しており、
「5月のすがすがしい晴れ」を指す言葉としても
使われるようになりました。
現代の辞書でも、本来の意味を説明しつつ、
5月の青空という新しい解釈を認めています。
つまり、言葉は時代とともに意味を変化させる
ということですね。
多くの人が誤った使い方をしていても
それが世間一般に広まった今では、それを認める
というのが、言葉の進化にも繋がります。
言葉のルーツと、現在の使用法を知っていれば、
言葉をよりおもしろく感じられますね。
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