秋のお彼岸(2014年9月)の期間はいつから? 由来は?
お彼岸がありますね。
日本の伝統行事として、春と秋の年2回やってきますが、
今の若い人は、あまり気にもとめないのかもしれません。
お墓参りに行くくらいはご存知だと思いますが、
他にどんなことをやるのか、その由来などは全く知らない人も多いと思います。
そこで今回は、季節を考慮した上で、
とくに「秋のお彼岸」の期間やその由来、お盆との違い、
どんな行事なのか?などの情報をまとめてご紹介します!
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目次
「秋のお彼岸(2014年9月)」の期間はいつからいつまで?
秋分の日の9月23日が、丁度中日となっています。
もちろん、地球が秋分点を通過する日が秋分ですから、
中日が毎年9月23日とは限りません。
ちなみに春の場合は、春分の日を中日とする1週間ですが、
こちらも同様、今年(2014年)のように3月21日が中日とは限りません。
昔から、秋分、春分ともに「昼と夜の長さが同じ」と言われていますが、
実際には、少しズレているのが本当の話です。
これは太陽の通る道である黄道や、赤道などを引っ張り出して、
結局「宇宙の真理」の話になりますので、この辺にしておきますね。
お彼岸は、季節が移り変わって行く様を正確に知り得るためにある、
「雑節」と呼ばれるものの1つです。
雑節は1年に9つあり、
他には、節分や八十八夜、土用、二百十日などが有名ですね。
お彼岸の初日のことを「入り」、
終わりの日のことを「明け」というのも覚えておきましょう。
お彼岸の由来とは?
仏教用語では「波羅蜜(パーラミター)の意訳でもある
「到彼岸」という言葉から来ています。
つまり、煩悩と迷いの世界の「此岸(しがん=いわゆる現世)」から、
悟りの世界である 「彼岸」へ到達するために
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という6つの修行を行う期間を意味しています。
彼岸の入りからの6日間で、
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの修行を1日に1つずつ行い、
完結した人のみが、7日目にお釈迦様のいる世界に到達できるとされています。
ですから、「至彼岸」というのは、いわゆる 涅槃(ねはん)と呼ばれるもので、
悟りの世界への到達とともに、死を意味する言葉でもあります。
秋のお彼岸には何をするの?
秋も春もかわらず、基本的には家族そろって お墓参りに行きます。
ちなみに、国民の祝日に関する法律では、
秋分の日は「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」
とされています。
ですから、秋のお彼岸には、家族でお墓に行って掃除をしたり、
お線香やお花、おはぎなどをご先祖様にお供えしてあげましょう。
また、家の仏具なども綺麗にしてあげると喜ばれるはずです。
お彼岸といえば、 ぼたもちや おはぎというイメージがありますが、
この2つは全く同じ食べ物です。
漢字で書くと、牡丹餅とお萩になるわけですが、
牡丹は春の花、萩は「秋の七草」としても有名な花です。
名称だけは、季節の花にちなんで使い分けていますが、
いつ食べても、太るものは太ります。(笑)
こしあんと粒あんで分けているという説もありますが、
実際には、あずきの粒を牡丹と萩の花に見立てています。
それでも、こしあんの方が断然美味しいと思いますが…。
お盆との違いは?
お盆の場合、もともと仏教が日本に渡ってくる前から、
神道的にご先祖様を信仰する行事として行われていました。
仏教が渡ってきてからは 「盂蘭盆(うらぼん)」と習合して「お盆」となり、
神仏習合の行事だったのが、今では仏教の行事になっています。
ですから、お盆はもともと
神への信仰の下での「神事」だったということですね。
しかしお彼岸の場合は、前述したように
お釈迦様のいる世界を目指す修行のような意味を持ちますので、
完全なる仏教行事です。
信仰の対象がもともとは違っていたということもありますが、
お彼岸は日本固有の行事であることも知っておきたいですね。
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