睦月の意味と由来!旧暦1月を表す理由は?どんな別名がある?
睦月、如月、弥生…試験に出るからと
一生懸命に覚えた記憶はありませんか。
馴染みのない言葉を機械的に暗記する
のは、つまらないものです。
とくに1年の始まりを 睦月と呼びますが、
どんな意味や由来があるのでしょうか。
また、旧暦の1月には他にどんな別名が
あるのでしょうか。
そこで今回は、睦月の意味や由来とともに
旧暦1月の別名などをご紹介します。
Sponsored Link
目次
睦月の意味と由来は?
睦月は 旧暦1月を意味していますが、
新暦でも1月の異名として使っています。
1月に生まれた子どもに、睦美とか睦夫と
いった名前をつける人もいますよね。
睦月の意味や由来にはいくつかの説が
あります。
現在、有力視されている説は・・・
年のはじめの1月には、家族、親類が一堂
に会して、身分や年齢をこえて仲睦まじく
する月、というものです。
他には、稲の実を水につける月のことを
「実月(むつき)」といい、それが睦月
に転じたという説もあります。
さらに、1月は新年のはじめとなるため、
元になる月、つまり 「元月(もとつき)」
が転じたという説もあります。
1月の睦月以外の別名は?
1月を表す言葉は、睦月の他にも意外と
沢山あるのです。
そこで、 別名をご紹介します。
・霞初月(かすみそめつき)
・暮新月(くれしづき)
・太郎月(たろうづき)
・年端月(としはづき)
・子日月(ねのひづき)
・初春月(はつはるづき)
・初空月(はつぞらづき)
・早緑月(さみどりづき)
・諏月(すうげつ)
・正月(しょうがつ)
・端月(たんげつ)
・嘉月(かげつ)
・華歳(かさい)
・発歳(はつさい)
・甫歳(ほさい)
・始和(しわ)
・本の月(ほんのつき)
・萌月(もゆつき)
・王月(おうげつ)
・元月(げんげつ)
・むつび月(むつびづき)
・建寅月(けんいんげつ)
・初月(しょげつ)
・眤月(むつき)
・陬月(むつき)
・泰月(たいげつ)
・三微月(さんびづき)
・初春(しょしゅん)
・新春(しんしゅん)
・孟春(もうしゅん)
・子春(ししゅん)
・上春(じょうしゅん)
・王春(おうしゅん)
・開春(かいしゅん)
・献春(けんしゅん)
・首歳(しゅさい)
・初歳(しょさい)
・肇歳(ちょうさい)
・開歳(かいさい)
・方歳(ほうさい)
・芳歳(ほうさい)
・献歳(けんさい)
・主月歳(しゅげつさい)
・年初(ねんしょ)
・歳首(さいしゅ)
・歳始(さいし)
・甫年(ほねん)
・青陽(せいよう)
・孟陽(もうよう)
・正陽(せいよう)
・初陽(しょよう)
・孟陬(もうすう)
・履端(りたん)
・大簇(たいそう)
・解凍(かいとう)
・月正(げっせい)
・実月(むつき)
・孟月(むつき)
・初見月(はみづき)
・祝月(いわいづき)
・歳首月(さいしゅづき)
・陬月(すうげつ)
・元つ月(もとつつき)
・生月(うむつき)
・萌月(もえつき)
・最月(もつき)
・本月(もとつき)
・陸まし月(むつましづき)
・睦びの月(むつびのつき)
いかにも 「年の始めの月、めでたい月」
といったものも多いですね。
また、なんとなく「ああ、わかる」
というものがあります。
睦月~師走の意味と由来!
「この字はどういう意味?」というもの
も含まれていますので、いくつかご紹介
したいと思います。
・諏月
「諏」には、「集まって話し合う」という
意味があります。
親戚や友人、知人が集う月ということを
意味する言葉です。
・華歳
年の始めを華やかに表現したものです。
・甫歳・甫年
「甫」には「苗を育てる平らな畑」という
意味があります。
稲の栽培を始める月ということでしょう。
・本の月
この「本」は書籍ではなく「もと」を表す
ようです。
・建寅月
昔の中国では、北斗七星の取っ手の先が
北を指す11月を 「建子月(けんしげつ)」
と呼び、十二支の最初としていました。
その順番でいうと、12月が「建牛月」、
1月が「建寅月」になります。
・泰月
「天下泰平」の「泰」ですね。
・孟春
「孟」には「はじめ」という意味があり、
「孟秋」や「孟冬」という言葉もあります。
・献春・献歳
「献」には「進む」という意味があり、
春や歳が進み来るということです。
・肇歳
「肇」にも「はじめ」という意味があり、
その年のはじめを指します。
・大簇
「簇」には「集まる」という意味があり、
字の形からみると、「一族が集まる」と
いうことのようです。
大抵の異名は、下記のようなことを表す
場合が多いと思われます。
・「一年の始まりを祝う」
・「春が来たことを喜ぶ」
・「みんなで集まって旧交を暖める」
・「稲の栽培に着手する」
年賀状の文言がありきたりでつまらない
と思っている人は、おしゃれなものを
使ってみるのも良いですね。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。