菊花の候の読み方と意味!時期はいつ?時候の挨拶を含む例文も!
使用する時候の挨拶…。
なかでも、ちょっとオシャレな表現に
「菊花の候」という言葉があります。
ただし、菊の花といわれても、使う時期が
ピンと来ないという人も多いですね。
秋の花というイメージはありますが、
具体的に「いつ頃使える言葉なのか?」
を知っておきたいですね。
そこで今回は、「菊花の候」の読み方や意味、
時期、使い方の例文などをご紹介します。
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目次
菊花の候の読み方と意味は?
「菊花の候」の読み方としては・・・
「きくかのこう」「きっかのこう」の
どちらでもOKです。
「〇〇の候」という表現は、漢語調の挨拶
になるため、漢字の部分は通常「音読み」
にすることが多いです。
そもそも 「菊」という漢字には「訓読み」
がありませんので、読み間違えは少ない
かもしれませんね。
「菊花」とは、文字通り「菊の花」を意味
しますが、中国では古くから薬用として
栽培されてきた歴史があります。
消炎、解毒作用などがある生薬として利用
され、とくに眼科系の不調に効くといわれ
ています。
もちろん、日本でも漢方薬として使われる
ものです。
また、菊といえば、9月9日の 「重陽の節句」
を思い浮かべる人も多いと思います。
別名 「菊の節句」とも呼ばれ、日本の五節句
のうちの1つです。
もともと中国から伝わるお祝い事に由来し、
この日に菊の花を飾ったり、花びらを浮か
べた菊酒を飲んで不老長寿を祈願します。
このように特別な意味を持つ花であるため、
「菊花」を秋の季語として使ったり、時候
の挨拶にも使われるようになったようです。
また、「候(こう)」は、天候や気候など
を指す言葉ですが、時候の挨拶では、 季節、
時節といったほうがわかりやすいですね。
したがって、「菊花の候」の意味は・・・
「菊の花を目にする季節」「菊の花が香る
季節」で良いかと思われます。
菊花の候の時期は?いつ?
「菊花の候」を使う具体的な時期は、主に
10月~11月頃になります。
重陽の節句にあたる旧暦9月9日も、新暦に
置き換えると10月2日頃~11月1日頃となり、
その期間の 幅も広くなります。
現在では、カレンダー通りに9月9日に
節句を迎えていますが、もともとは旧暦
に合わせて行うのが正式なものです。
したがって、時候の挨拶に「菊花の候」を
使う場合、10月上旬~11月中旬までを目安
とし、遅くとも11月末までの使用にとどめて
おきましょう。
旧暦と 新暦(現行歴)が入り混じるため、
多少ややこしくなりますが、1ヶ月半以上
ズレが生じる場合もあります。
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菊花の候の使い方・時候の挨拶を含む例文と結び
では、季節の挨拶などに使用できるよう、
書き出しや結びの 例文を紹介します。
【書き出し】
・拝啓 菊花の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・謹啓 菊花の候、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
【結び】
・朝夕の風が冷たさを増しています。風邪など召されませんようご留意ください。かしこ
・鮮やかな紅葉の候、ますますご活躍下さいますよう祈願申し上げます。謹白
ビジネス文書以外では、相手の健康を
気遣うような言葉を入れると、受け手
の印象も良くなります。
また、「拝啓」「謹啓」などの頭語に
相応しい 結語がありますので、セット
で数パターン覚えておくと便利ですね。
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