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二百十日と二百二十日の意味!2015年はいつ?夏目漱石の小説も!

二百十日 二百二十日 意味

二百十日と二百二十日の意味!2015年はいつ?夏目漱石の小説も!夏休みが終わる頃になると、
二百十日付近は台風がよく来る」
などと、よくいわれます。

 

雑節のひとつですが、詳しい意味や
時期をご存知ですか?

 

また、 二百二十日という言葉も耳に
することもあるかと思います。

 

これらの時期になると、農作物を風害から
守る「風祭り」などが開催される地域も
多くなります。

 

そこで今回は、二百十日や二百二十日の
意味や時期
についてご紹介します。

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目次

二百十日と二百二十日の意味とは?2015年はいつ?

どちらの言葉も、 立春の日から起算して、
210日目を二百十日、220日目を二百二十日
と呼んでいます。

 

茶摘みで有名な「♪夏も近づく八十八夜…」
と同じ数え方ですね。

 

2015年は、9月1日が二百十日、9月11日
二百二十日にあたります。

 

これらの雑節というのは、二十四節気や
五節句以外の「季節の節目」を意味する
ものです。

 

主に二十四節気を補う役目とされ、 農作業
照らし合わせて時期を定めているものが多い
とされています。

 

もちろん、旧暦(天保暦)の時代から使われ
ていた言葉で、新暦(グレゴリオ暦)に改め
られた1873年以降も、残っていますね。
 
八十八夜の意味・農作業や茶摘みとの関係は?
 

 

二百十日と二百二十日は農家の三大厄日に!?

実は、 八朔、二百十日、二百二十日は、
「農家の三大厄日」といわれています。

 

「八朔(はっさく)」とは、「8月の朔日」
を意味する言葉で、旧暦の8月1日を指して
います。

 

現行歴では、8月25日頃~9月23日頃の辺り
を移動することになり、その年によって
1ヶ月近くも日付が異なることもあります。

 

旧暦と新暦では日付や季節の移り変わりを
示す基準そのものが違うため、少しややこ
しいことは否めませんね。

 

昔から、八朔、二百十日、二百二十日は、
いずれも 風が強いといわれており、農作物
への被害を心配され、恐れられてきました。

 

農家にとっては収穫前の大切な時期である
ことや、たまたまそれらの日に被害が出る
ことが多かったため、三大厄日とされたと
考えられています。

 

立春から数えて210日~220日頃は、現行歴
でいうと9月上旬にあたるのですが、この頃
台風が多い季節ですね。

 

少なからず、台風による被害が関与している
ものと考えられます。

 

古くは、台風は 「風の神」が起こすものと
考えられていました。

 

そのため、この時期には農作物を守るための
「風祭り」「風祈祷」といった祭りが行われ、
稲穂が飛ばされぬように祈ったとされてます。

 

それが現代にも受け継がれ、中部・北陸地方
では、今でもこの時期に合わせて豊作を祈る
祭りが行われています。

 

 

夏目漱石の小説「二百十日」のあらすじは?

夏目漱石の小説に 「二百十日」という作品が
残されています。

 

他の有名な作品と比べると、論じられること
が少ないものですが、夏目漱石の実体験をもと
に書かれた作品といわれています。

 

内容は、阿蘇山に登る二人の青年の話です。

その青年の一人である、圭さんというのが、
漱石自身であるといわれています。

 

主に、二人の他愛ない会話が小説になった
ものですが、 台風のため登頂できなかった
というあらすじです。

 

これが「二百十日」というタイトルの由来
だと考えられています。

 

阿蘇地域には今でも、この小説にちなんで
文学碑が建てられています。

 

 

地球温暖化などの影響もあり、現在の気象
データとは異なるでしょうが、昔は台風の
襲来頻度が三大厄日に多かったようですね。

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