雪・雹(ひょう)・霰(あられ)・霙(みぞれ)の違い!定義は?
雹(ひょう)、 霰(あられ)、 霙(みぞれ)
などがありますよね。
これらにはどのような違いがあるのか
ご存知でしょうか。
なんとなく理解している人も多いですが、
はっきり断言できないということも…。
どれも、気象庁による明確な定義があり、
天気記号なども異なる場合があります。
そこで今回は、雪・雹・霰・霙の違いに
ついてご紹介します!
Sponsored Link
目次
雪とは?
雪とは、大気中の水蒸気から作られる氷の
結晶や、それが地面に落ちる天気のことを
いいます。
・降っている様子=降雪(こうせつ)
・積もった状態=積雪(せきせつ)
と呼んでいます。
雲の中で空気が冷却され、含まれる水蒸気が
大気の中の微粒子になり、固まったものです。
物理学上は、気温が0℃以下になると空気中
に含まれる水蒸気の量も飽和状態になります。
すると、氷の結晶が生成されるわけですが、
実際はある程度の大きさにまとまらないと
分裂してしまいます。
結晶の直径が1mm未満の場合は、 「霧雪」と
呼ばれ、さらに状態によって細かい分類など
もあります。
にわか雨の意味!通り雨や夕立、朝立との違いは?
雹(ひょう)とは?
雲から降る 直径5mm以上の氷の塊と、その氷
の塊が地面に落ちる天気のことをいいます。
激しい上昇気流のある積乱雲の中で生成され
るため、雷とともに降ることが多いです。
落下する際、表面が溶けたり、上昇気流で雲
の上部に吹き上げられる時に、溶けた表面が
再び凍結することを繰り返しています。
その繰り返しにより、どんどん塊として
大きくなっていくという特徴があります。
雪との違いは、氷の結晶が 不規則になること
が挙げられ、空気をあまり含まない高密度の
塊になることです。
雪および、晴れた空から氷の結晶が降る細氷
(ダイヤモンドダスト)とは異なり、結晶と
いうより氷の粒が降ってくるイメージです。
顕微鏡で見ると、その違いは一目瞭然です。
冬ではなく、積乱雲の多い5~6月に起こり
やすく、 夏でもニュースになることも…。
時にはゴルフボールほどの大きさになること
もあるので、頭などを直撃すると危険です。
霰(あられ)とは?
直径5mm未満の氷の粒、そして、その氷粒が
地面に落ちる天気のことです。
つまり、大きいのは雹、小さいのは霰という
定義の違いのみが該当します。
積乱雲の中で発生しやすいのも同じです。
雪の周りに水滴が付いた「雪霰」と、氷の粒
のみの「氷霰」があります。
雪霰は気象観測では雪に分類されますが、
氷霰が降った時は雨と分類されます。
氷の粒が降っても雨とされるのは、少し意外
な印象を受けますね。
もちろん氷霰の場合、結晶も不規則なので、
雪とは違って粒や塊が降ってくるイメージ
です。
樹氷・霧氷・細氷(ダイヤモンドダスト)の違いは?
霙(みぞれ)とは?
雨に混ざって降る雪や、溶けかかって降る雪
のことをいいます。
気象観測では雪に分類され、別の天気記号が
当てられる雹や霰とは違いがあります。
地上の気温が0℃以上で、上空1500m地点では
-3℃~-6℃のときに降ることが多いです。
雨から雪に変わる時や、その逆の時に降ると
いった特徴もあります。
かき氷のシロップや大根おろしを 「みぞれ」と
呼ぶのもこの気象現象に由来します。
いかがでしたか?
雪と霙は温度差に、雹と霰は粒の大きさに違い
があると理解しておくと良いですね。
また、雹や霰は地上に降るまでに融解や凝固を
繰り返しながら生成されるため、綺麗な結晶と
なっていないのも相違点です。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。