錦秋の候の読み方と意味!時期はいつ?時候の挨拶を含む例文も!
「錦秋の候」があります。
なんとなく綺麗な表現というのは理解
できますが、どんな意味でいつ頃使う
言葉なのか、少し難しいですよね。
季節の挨拶をしたためたお手紙などに
使用すると、少し自分の株が上がる
ような表現かもしれませんね。
そこで今回は、錦秋の候の読み方や意味、
時期、使い方の例文などをご紹介します。
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目次
錦秋の候の読み方と意味は?
「錦秋の候」の読み方は、漢字の部分を
音読みにして 「きんしゅうのこう」です。
漢語調の挨拶の1つであるため、通常
「〇〇の候」という表現は音読みにします。
もちろん「長雨の候」など、例外もあり
ますので、参考程度にとどめておいて
下さいね。
ちなみに「候」は天候、気候などを意味
することが多いですが、時候の挨拶では、
季節の移り変わりを表しています。
また、「錦秋」とは、 紅葉が錦の織物の
ように美しい様子を表現する秋の季語と
なっています。
徐々に秋が深まり、銀杏(いちょう)の
葉が黄色に染まった様などが連想できる
美しい言葉です。
つまり、「錦秋の候」全体が表す意味は、
「秋が深まり、木々の紅葉が錦のように
美しい季節を迎えましたが…」となります。
「錦秋の折」「錦秋のみぎり」と、他の
言葉で代用することもありますが、若干
ニュアンスが違えど、同じような使い方
で問題はないでしょう。
錦秋の候の時期は?いつ?
では、「錦秋の候」を使う具体的な 時期
は、いつ頃になるのでしょうか。
時候の挨拶の中には、1年を二十四の季節
に分けた「二十四節気」を使う表現も多く、
有名なものだと「秋分」「立冬」などが
挙げられます。
これらの言葉は次の節気が訪れる前日まで
の使用になるため、使える時期が明確に
決まっています。
ただし、「錦秋の候」は季節の情景を表す
言葉であるため、いつからいつまでに使う
とはっきり決まっている訳ではありません。
葉が黄色の染まる頃ということもあり、初秋
ではなく、 仲秋以降に使うのが一般的です。
晩秋を迎えても、紅葉が真っ赤に染まるのは、
霜が降りるようになってからということを
考慮すると、 「晩秋」まで使用しても問題は
ないようです。
「仲秋」は旧暦8月の異名とされますが、
新暦(現行歴)に置き換えると、8月下旬~
10月上旬までと幅が広いです。
また、「晩秋」は旧暦9月の異名とされ、
新暦に置き換えると11月~12月上旬の時期
を指しています。
ただし、二十四節気では10月7日頃の寒露
~11月7日頃の立冬までに区分されている
のも事実です。
それ以降は暦の上では冬となるのです。
したがって、「錦秋の候」を使う時期は
10月~11月上旬の立冬までに止めておく
のが理想的といえます。
現在では、立冬を過ぎてから紅葉も真っ赤
に染まって行きますが、黄色に染ま始める
10月を中心に考えると良いでしょう。
錦秋の候の使い方・時候の挨拶を含む例文と結び
では、「錦秋の候」を季節の挨拶などで
使用するために 例文をご紹介しますね。
冒頭の書き出しや最後の結びなどには、
相手の体調などを気遣う言葉を入れて
おくと一層良いかと思われます。
【書き出し】
・拝啓 錦秋の候、さわやかな秋晴れの日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
・謹啓 錦秋の候、〇〇様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
【結び】
・寒暖の差が激しい時期です。風邪など召されませんようどうぞご自愛ください。かしこ
・貴社にとっても実りの秋となりますよう、お祈り申し上げます。謹白
主に季節の挨拶に使用する場合は、
頭語に 「拝啓」、結語に「敬具」
「敬白」「かしこ(女性のみ)」
などを用います。
少しあらたまった相手であれば、
「謹啓」を使い、結語に「謹白」
「謹言」「かしこ」などを使う
ほうがおすすめです。
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