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首夏の候の読み方と意味!時期は?時候の挨拶を含む例文も!

首夏の候 意味

首夏の候の読み方と意味!時期は?時候の挨拶を含む例文も!手紙を書く時に、拝啓…と書いたものの、
時候の挨拶はどう書いたらいいか、
悩んだことはありませんか?

 

書く内容が決まっていても、季語の使い方
1つで、筆が止まってしまったり、間違ったら
失礼にならないか、と考えてしまいますよね。

 

そこで今回は、初夏の時期に使われる
時候の挨拶の1つ「首夏の候」について
ご紹介したいと思います。

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目次

首夏の候の読み方と意味は?

首夏の候の読み方は 「しゅかのこう」です。

「夏の初め」「初夏」の事を意味し、
旧暦4月の異称の1つとされます。

 

旧暦では、4月、5月、6月がを意味して
いたため、その最初の4月を首夏と呼んで
いたようです。

 

日本では、昔から立春、立秋という季語を
使う和歌は多くみられるものの、立夏、立冬
を主題とする和歌はあまり見る事はありません。

 

復活の季節の春、収穫の季節の秋とは異なり、
夏と冬は両手を挙げて歓迎されるような季節
とは捉えられていなかったようです。

 

またその中でも、夏の到来を詠んだ和歌は
無数にあるものの、その中でも 立夏を使う
ことは稀で、首夏、若しくは初夏を用いた
という史実があります。

 

かの有名な歌川広重も、東海道五十三次の
中に「首夏馬市」という絵を描いています。

 

その頃より、首夏という言葉は使われていた
ようですが、 和歌を嗜む時代にも用いられる
など、古くから存在した言葉です。

 

現在では、あまり聞きなれない言葉ですが、
首夏の候は、 「初夏を迎えた今日この頃」
という意味だと覚えておくと良いでしょう。

 

 

首夏の候の時期は?いつ?

首夏の候を使う時期は、実際には何月頃に
なるのでしょうか。

 

日本の旧暦は「天保歴」と呼ばれ、今も
占いや伝統行事等にも用いられています。

しかし、新暦しか知らない世代も増えて
いますので、少し紛らわしいことも確か
です。

 

旧暦では、月の満ち欠けなどを頼りに暦
としていた事や、現在の 閏年の存在など
によっても、現行暦と旧暦に差が生じて
います。

 

例えば、旧暦では1月なのに、現行歴では
2~3月というのが、その差になります。

 

ですので、旧暦の4月を意味する「首夏の候」
は、現行歴では、5月~6月頃の時期を指す
言葉となっています。

 

「首」には「頭」「最初」「始まり」という
意味があり、 「季節の初め」を表すものです。

 

無論、初夏という言葉もあるのですが、
こちらは本格的な夏が来るまでの全般を表す
のが一般的です。

 

それに対し、春が終わり、梅雨が来る前の
時期を主に「首夏」と称しています。

 

とはいえ、特に縛りは無いようですので、
使いやすい方で良いと思われます。

 

理想を言えば、5月6日頃の 「立夏」から
梅雨入りするまでの時期に「首夏の候」
を使いたいところですね。
 
青葉の候の時期と使い方!
 

 

首夏の候の使い方・時候の挨拶を含む例文と結び

それでは、首夏の候を用いた季節の挨拶
の書き出しと結びの例文をご紹介致します。

 

(親しい方へ)

・拝啓 首夏の候、木々の緑が鮮やかな深みを増す今日この頃、如何お過ごしでしょうか?
(本文略)
・軽暑のみぎり、ご家族皆様益々のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。敬具

 

(個人宛等)

拝啓 首夏の候、皆様にはいっそうご活躍のこととお喜び申し上げます。
(本文略)
時候不順の折り、お身体を崩されませぬよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。敬具

 

(会社宛等)

・拝啓 首夏の候、貴社ますますご清栄の段心よりお慶び申し上げます。
(本文略)
・青葉茂る好季節、貴社益々のご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。敬具

 

時候の挨拶は、 結びの文章に持って来ること
もできますので、臨機応変に使って下さいね。

「拝啓」を入れたら「敬具」や「かしこ」
で締めるのもお忘れなく…。

 

 

いかがでしたか?

時候の挨拶で使われる季語の歴史は
非常に古く、興味深いものですね。

 

そして、その季節を表す挨拶が手紙
などに含まれるのも、日本の 四季
二十四節気などがあるからです。

 

読み方も、意味も、使う時期もマスター
したら、「いかがお過ごしですか」という
安否の挨拶と合わせれば、完璧ですね。

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