朔旦冬至とは? 2014年は19年に1度のおめでたい年!?
19年に1度の非常にめでたい日 ”朔旦冬至”の年なんです。
今年はといっても、この言葉を聞いたことが無い方や
その意味も知らない人が大半だと思います。
今日は、消え去ってしまったおめでたい日、朔旦冬至についてお話します。
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目次
朔旦冬至とは何?
古代では、 冬至を1年の始まりとしていました。
江戸時代の言葉の近世語では、
”唐の正月”というと冬至を表します。
古代中国の王朝の中でも、
最も徳の高い礼節に叶った政治を行なったとされる周王朝が、
11月1日を元旦としたからでした。
その名残で、現在でも冬至は暦の基準となっています。
中国や日本で採用されていた太陰太陽暦では、
冬至を含む月を11月と定義されていていますが、
冬至の日付は決まっていません。
旧暦時代に使われた多くの暦は、
11月の朔日が冬至となるような年を求めて、
この年の11月朔日をその 暦の計算の起点として用いていました。
そして、実際の暦を計算し、11月1日が冬至となるような年を、
暦の本来あるべき姿に戻った、 めでたい年と考えるようになりました。
また、11月1日が冬至となることを
”朔旦冬至(さくたんとうじ)”と呼んで、祝うようになりました。
このお祝いを ”朔旦冬至祝賀”と言います。
古い時代の中国の太陰太陽暦では、
この章の期間に7回の閏月が入るという決まりを持っていて、
この決まりに基づいた暦を”章法の暦”と言いました。
章法の暦では、暦法の計算起点となる年を
朔旦冬至の年に起き、あとは19年の章を繰り返します。
この章の始めの年を”章首”と言います。
日本に中国から暦が伝わった頃には、
既にこの章法の暦を用いることはなくなっていて、
必ず章首の年が朔旦冬至となるというわけではありませんでした。
しかし、章法時代の慣習と一緒に
朔旦冬至祝賀が伝わってきたと言われています。
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2014年は朔旦冬至!
朔旦冬至が正確に19年周期で訪れることは、
19年7閏原則に基づく暦が正確に運用されているということです。
暦の正確さは、政治が正しく行われていることの証とされていたので、
朔旦冬至はとても盛大に祝われました。
また、日本では19年に1度巡ってくることから、
瑞祥(ずいしょう)吉日としても、宮中で祝宴が行れていました。
奈良時代末期から江戸時代の間に、朔旦冬至祝賀が行われていて、
祝賀が行われた最初の年は延暦三年で、最後が天明六年とされています。
難しい話で、肩が凝りそうですが、
2014年はそのおめでたい朔旦冬至というわけです。
政治的なお祝いは廃止されましたが、
19年に1度のおめでたい日を、皆さんも楽しんではいかがでしょうか。
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