インフルエンザの予防接種・妊娠中の赤ちゃんへの影響は?
インフルエンザは、
とくに妊娠中に気を付けるべき病気の一つです。
妊娠中はホルモンの影響で免疫力が低下しているため、
感染すると重症化しやすいと報告されています。
赤ちゃんにも影響が及ぶことを考えると怖いですね。
肺炎など、ほかの病気を併発する恐れもあり、
予防に力を入れることはもちろん、
インフルエンザに感染した場合の対処法を知っておく必要があります。
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目次
インフルエンザの抗体について
大きく分けてインフルエンザには、季節性と新型の二種類があります。
季節性の場合は一度感染すると免疫がつくため、
実際には、ほとんどの人が抗体をもっています。
しかし、新型のウィルスの場合、
形を変えて進化していくのが特徴で、
また違う形になったウィルスに感染する可能性があるのです。
よって、以前の感染によって体内で作られた抗体が
役に立たない状態になっています。
タミフルについて
妊娠中に発熱があり、症状や状況からインフルエンザが疑われる場合は、
早急に医師の診断を受けましょう。
発症から48時間以内にタミフルを投与することによって、
重症化防止の効果が期待できるのです。
タミフル投与による赤ちゃんへの影響は今まで報告されておらず、
薬によってもたらされる副作用を極端に恐れる必要はないようです。
むしろ悪化させてしまうことによる
赤ちゃんへの悪影響が心配されます。
また、抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ)は、
感染の疑いがある場合にも 予防目的で服用が勧められています。
罹患者と濃厚接触(閉鎖空間に同席した場合など)が疑われる場合、
とくに夫が感染している際などは考慮しておくべき問題です。
受診の際は、ほかの妊婦への感染の可能性がありますので、
産婦人科ではなく一般病院へ・・・とのことです。
予防接種は受けていいの?
インフルエンザを予防することで真っ先に思い浮かべるのが 予防接種ですね。
妊婦の場合も同じで、妊娠中のすべての時期において、
予防接種が安全かつ有効であることがわかっています。
季節性及び新型インフルエンザワクチンを
同時に摂取することも可能です。
しかし、卵アレルギーの方(普段から鶏卵や鶏肉の含まれた食品を避けている方)は、
アナフィラキシーショック(急激な血圧低下や循環異常)を引き起こす可能性があるため
予防接種を避ける必要があります。
このようにアレルギーなどで妊娠する本人が予防接種を受けられない場合は、
マスクや手洗いなどで予防に努めることは非常に大切になってきます。
また、夫や周囲の人が予防接種を受けることによって
感染を未然に防ぐことができ、お腹の赤ちゃんを守ることにつながります。
妊娠を予定している人は、あらかじめ妊娠前に接種することによって
抗体を持った強い母体をつくることが期待されます。
万が一妊娠発覚前に予防接種を受けたとしても問題はありませんが、
発熱時の対処が一般と妊婦とでは違いますので
産婦人科では、予防接種を受けたことを伝えておくべきでしょう。
母体がワクチン接種を受ける最大のメリットは、
母体でつくられた抗体が胎盤を通じて胎児に運ばれることです。
生後六か月間は、母親からもらった抗体によって
赤ちゃがインフルエンザにかかりにくくなるのです。
生後一年は経過しないと予防接種が受けられないため、
今、お腹の中にいる胎児にとって、非常に重要な問題ですね。
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