台風のヘクトパスカルとは?その意味を知っておきましょう!
台風が来ることが予想されます。
これからの時期、たくさんニュースなどでよく報道される ヘクトパスカルとは、
一体どういう意味なのか、
あまりわからずに見ている方も多いと思います。
そこで今回は、その説明を交えながら、台風関連の情報をご紹介しますね!
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目次
台風のヘクトパスカルとはどういう意味?
ヘクトパスカルとは 気圧の単位を表すもので、
主に台風の中心気圧を表すときに使われています。
ちなみに、単位を表す記号は「hPa」です。
1hPaというのは、
1平方メートルあたりに1N(ニュートン)の力が働く時の「圧力」を意味します。
台風の気圧の数字を見ればわかりますが、
それまで使われていた「mbar ミリバール」と全く同じ意味の単位で、
名称が変わっただけということになります。
中心の最大風速と発生した位置によって決まります。
気象庁では「北西太平洋、または、南シナ海に存在(発生)し、
かつ低気圧域内の最大風速が17.2m/s以上に発達した熱帯低気圧」
と定められています。
台風の進行速度の単位については、 ノット(kt)で表すこともあり、
1ノット(kt)=1時間に1海里(1.85km)進む速度を意味します。
進む方向が定まっていない5kt以下の台風は、
「停滞、または、ほとんど停滞している」と見なされますので、
5×1.85=9.25kmと計算すれば、1時間に10kmも進んでいないことになります。
勢力が非常に強いものの場合、
日本に上陸して、このスピードで進行されたら甚大な被害が予想されます。
最大風速は10分間の平均をとります。
中心気圧は台風の定義に関係なく、
勢力の強さは、最大風速によって決まります。
ですから、いくら中心気圧が低くても
最大風速が17.2m/s以下なら台風ではなく、
熱帯低気圧として扱われます。
もちろん、最大風速が強くなればなるほど
中心気圧も伴って低くなることは否めませんので
定義になくても、勢力の強い台風ほどヘクトパスカルの数値は低くなります。
また、次第に 温帯低気圧に変わることがありますが、
熱帯低気圧の性質が変わるだけであって、勢力が弱くなるとは限りません。
温帯低気圧に変わることで、強風の範囲が広くなったり、
発達して大きくなる場合も充分考えられることです。
九州や四国から上陸して、
東北地方辺りで温帯低気圧に変化することはありますが、
決して、安心することはできないということです。
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単位がミリバールからヘクトパスカルに変わった理由は?
前述した通り、ミリバールとヘクトパスカルとは同じ意味です。
歴史的には、標準大気圧の1気圧と1バール(bar)とが
圧力の大きさとして極めて似ているため、ミリバールが使用されていました。
現在のヘクトパスカルと同じように、
気圧をあらわすのに最も好都合な単位だったという訳です。
ちなみに標準大気圧は 「atm」という単位で、
ヘクトパスカル、バールというのは、メートル法の単位です。
日本でミリバールの使用が廃止されたのが、1992年12月からで、
国際単位系の統一によるものです。
ですから、ヘクトパスカルに変わって22年近く経ちますね。
ちなみに、畑の大きさなどを表す「アール(a)」の100倍の広さを意味する
「ヘクタール(ha)」くらいしか、他に 「ヘクト」は使われていません。
国際的には認められていないので、日本くらいしか使っていませんが…。
説明が難しく、参考になるかは疑問ですが、
とりあえず、気圧の数値が低く、瞬間最大風速が速い台風にはご注意下さい。
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