福神漬けの由来と七福神との関係!カレーに添えられた理由は?
福神漬けが
添えられていますよね。
自宅では添えないという家庭もありますが、
お店では大抵セットになっています。
よくよく考えると、なぜカレーにお漬物?
と疑問に思いませんか。
しかも、使われている素材もわからない人が
多いですし、名前の由来も謎ですよね。
そこで今回は、福神漬けの由来について
ご紹介しますね!
Sponsored Link
目次
福神漬けの由来・七福神との関係は?
名前の由来は、 7種類の野菜が使われている
ことから来ているようです。
昔から縁起が良いとされる「七福神」に
あやかって、名付けられたようです。
ただし、それだけではなく、この名前には
他にも意味があるという説もあります。
ご飯のお供にこれがあれば、おかずは不要
なので節約になるとされ、 七福神が来たか
のように幸せ、という意味です。
また、福神漬けは酒悦の主・野田清右衛門
が江戸末期~明治初期に考案し、1885年に
売り出したものとされています。
当時、清右衛門の店は東京・上野の不忍池
の端にあったことから、 弁天様にちなんだ
名前が付けらました。
不忍池の中心には弁天堂があり、七福神の
紅一点として知られる弁財天(弁天様)が
祀られています。
弁財天は勝運守護の神として、江戸庶民に
広く信仰されていました。
ただ、福神漬けの名付け親はまた 別人です。
戯作者の梅亭金鷲という人物が、使用され
ている野菜を七福神に見立てて命名したと
いわれています。
それも、もともとは商品名だったようで、
商標登録されていれば、ここまで普及したか
は未知数ですね。
カレーライスに添えられるようになり、広く
普及したため、今では沢庵や野沢菜漬けの
ように 一般名詞になっています。
家庭で作るカレーの賞味期限!夏と冬では?
福神漬けに使われている野菜は?なた豆も入ってる?
上野のお店で最初に販売された福神漬けは、
大根、ナス、かぶ、レンコン、生姜 紫蘇
の実、なた豆が入っていました。
現在販売されているものは、お店やメーカー
によって多少の違いがありますが、この7種
がベースになっています。
あとは、タケノコ、椎茸、白ごま、キュウリ
などもよく使われています。
なた豆といえば、今では口臭予防など、臭い
対策の歯磨き粉や、お茶などにも利用されて
利用されていますね。
昔は漢方などに使用されていたようで、その
健康効果も折り紙付きなんだそうです。
ですから、他の野菜よりも高価なことから、
「福神漬けの値段はなた豆の量で決まる」
ともいわれているんですよ。
福神漬けには小さく刻まれて入っているので、
豆類が入っているとは気付きにくいですが…。
福神漬けがカレーに添えられた由来とは?
福神漬けが販売されたのは明治10年頃ですが、
カレーライスに添えられるようになったのは
実は 大正時代のお話です。
ヨーロッパ航路の船の中で添えられたのが
始まりでした。
チャツネの代わりとして添えられたことに
由来します。
チャツネというのはカレーで有名な インドの
漬物のようなもので、野菜を香辛料や砂糖で
煮たものです。
インドでは、カレーにチャツネを添えるのが
習慣だったようです。
日本でも、はじめはチャツネを提供していた
そうですが、これが不評だったそうです。
そこで福神漬けに替えてみたところ、大好評
となり、この組み合わせが一気に普及したと
いわれています。
昔から日本人の味覚に合っていたようです。
福神漬けの読み方は地域で異なる?
ところで、ここまで紹介してきた「福神漬け」
を何と読んでいましたか?
実は、「ふくじんづけ」と読む地域もあれば、
「ふくしんづけ」と読む地域もあるのです!
こういうものは大抵、関東、関西を中心に
分かれることが多いですが、少し異なります。
北海道、関西、四国、沖縄では、主に
「ふくしんづけ」と呼ぶそうです。
もちろん、地域の中でも呼び方にむらがある
ので、意外と「ふくしんづけ」と読むところ
も多いかもしれませんね。
七福神に由来しますので、元々の読み方は
「ふくじんづけ」が正しいようです。
なぜ濁点がとれたのかはわかっていません。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。