ヒステリーの症状と原因!遺伝や性格もある?治し方は?
ヒステリーが始まったなどといいますね。
ちょっとしたことで、すぐに怒ったりして、
八つ当たり的な暴言を吐いてしまうことも…。
そんなにカリカリしなくても、話し合えば
解るのに、と思うこともしばしばです。
周囲の人を不愉快にしてしまうこともある
このヒステリーの原因とは何なのでしょう。
遺伝や持って生まれた性格的なことも
関与しているのでしょうか。
そこで今回は、ヒステリーの症状と原因、
治し方についてご紹介します!
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目次
ヒステリーの症状とは?
一般的にヒステリーは、ただ 短気だとか、
感情の起伏が激しい人をイメージさせます。
興奮・激情など、感情を上手くコントロール
出来なくなることと認識されています。
イライラが募り、発作的に自分の感情を
他者にぶつけてしまうことですね。
特に、女性に多いように思われています。
女性ならまだ、更年期障害による体調不良?
情緒不安定?などと見逃してもらえることも
あるかもしれません。
しかし、男性が急にヒステリーを起こすと、
「なんの発作だ?」と、周囲の人が引いて
しまうこともあります。
実は、医学的見地からみたヒステリーとは、
私たちが思っているのと、少し異なります。
精神医学や心理学の世界では、ヒステリー
は 神経症の1つとされ、下記の2つに分けて
考えられています。
・「解離性ヒステリー(解離性障害)」
「転換ヒステリー(転換性障害)」の症状は、
心の葛藤が身体的な反応に転換されたもので、
フロイトによって提唱されました。
特徴的な 症状として・・・
・皮膚感覚が麻痺する
・失声、視野狭窄が起こる
などがあります。
一方、「解離性ヒステリー(解離性障害)」は、
意識の一部が解離して、別の人格になったように
見えるもので、ユングによって提唱されました。
主な 症状としては・・・
・朦朧(もうろう)状態になる
・突然、家庭や仕事を放棄して遁走する
・憑き物状態になる
・多重人格状態になる
などが特徴とされています。
これを見るだけでも、私たちの思うものより
病的だということがわかりますね。
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ヒステリーの原因とは?遺伝や性格もあるの?
ヒステリーは、 精神的なもの、 強い葛藤など
が原因となるといわれています。
強い葛藤に対処するために、記憶の一部や
自分に対する認識などを、自分の意識から
切り離すようになってしまいます。
3~13歳の期間に、いくつかの重なり合う
被虐体験があり、愛情不足になった場合に
発症しやすいといわれています。
子供にとって自分は母親に愛されていない
と感じることは耐えがたい苦痛です。
それを無意識に自分の感情から切り離す
ことによって逃れようとするのです。
例えば、義両親と同居している 嫁の場合…
同居生活のストレスを無理矢理押し殺し
続けた結果、様々な身体的症状や言動
として出てしまう場合もあります。
では、遺伝に関してはどうでしょうか。
医学的なヒステリーは、機能的な障害で、
その障害が遺伝することはありません。
ただし、陥りやすい元々の 気質は遺伝的
な関与が認められる可能性もあります。
また、身近にヒステリーをよく起こす人が
いると、同じような症状を表して問題解決
を図ろうとする可能性も指摘されています。
ヒステリー球の症状・原因・治し方!内服薬は?
ヒステリーの治し方
ヒステリーの治療には 時間がかかります。
治療する側もされる側も、どちらも辛抱強く
取り組む必要があります。
しかし、治し方はかなり確立されているため、
必要以上に落ち込むことはありません。
患者の元々の性格や気質を確認して、過去の
重大なトラウマなども考慮しながら、焦らず
に環境を調整していく必要があります。
症状に合わせ 薬物を使用することもあります。
ただ、「ヒステリーにはこれが効く」という
薬があるわけではありません。
うつ状態がひどい場合は抗うつ薬を、精神的
不安が強い場合は抗不安薬を、といった具合
に、あくまでも対処療法になります。
薬物依存にならぬよう医師による調整と回り
の人の充分な配慮、本人の自覚が必要です。
下記の精神療法なども用いられます。
・森田療法
・催眠療法
・自律訓練法
何が理由で、何を押さえ込んでいるのかを
分析し、それに正しく対処することにより、
症状を 軽減することができるのです。
同じ言葉をネーミングとして使っている
疾患に「ヒステリー球」があります。
これは、「咽喉頭異常感症」とも呼ばれ、
喉に違和感や異物感、何かが詰まったよう
に感じる ストレス性の疾患です。
治し方としては・・・
良質な睡眠を充分とったり、適度に運動
するなど、自分でできることもあります。
しかし、大抵の場合、 「それができれば
苦労はしない」というのが現状です。
ですから、遠慮なく医師やカウンセラー
などの専門家に頼ることが大切です。
ストレスの元凶が職場にある場合、産業医
にSOSを出してもいいのです。
いざとなれば、薬を使うこともできますし、
そう思うだけでも少し心が軽くなります。
現代社会では、ストレスをゼロにすることは
不可能です。
また、ストレスに耐えられず、身体や心が
過敏に反応しても恥ずかしくもありません。
「自分が弱いからだ」などと思って我慢せず、
利用出来るものは何でも利用して、少しでも
ストレスを減らす努力をしたいですね。
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