熱性けいれんの症状と原因!対処法や救急車を呼ぶタイミング!
「熱性けいれん」。
乳幼児によく見られる
100人に数人が経験するほどありふれた症状
ですが、自分の子供に起こると慌てますね。
てんかんとは違うため、過度な心配は要りま
せんが、初めて見たときは驚きますよね。
実際に、引き起こした子供の親の体験談など
を聞くと、 不適切な対応をしていることも…。
そこで今回は、熱性けいれんの症状と原因、
対処法、救急車を呼ぶタイミングなども
併せてご紹介します。
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目次
熱性けいれんの症状と主な原因・病気は?
熱性けいれんを引き起こすと、 意識を失い、
何にも反応しなくなります。
体をこわばらせ、その後手足をブルブルと
震わせ、眼球は上を向いて白目になります。
チアノーゼが見られることもあります。
呼吸も荒く不規則になり、 嘔吐や 失禁したり
することもあります。
子供に起きている場合、見ている親としては、
あまりの出来事に慌ててしまうのが当たり前
です。
しかし、これらの症状は、ほとんどの場合
5分以内に治まります。
あとは何事もなかったかのように、静かに
眠った状態に戻ります。
けいれんが見られなくても、意識がはっきり
しなかったり、数分間一点を見続けるような
ボーッとした状態になることもあります。
熱性けいれんには下記の2種類があります。
・複雑型熱性けいれん
単純型の場合、前述した症状が主となります。
ただし、複雑型の場合、長い時間けいれんが
続いたり、体の片側だけに現れたり、24時間
以内に2回以上けいれんを起こしたりします。
詳しい原因はいまだ解明されておらず、主に
38℃以上の高熱を引き起こす インフルエンザ、
突発性発疹症、脳炎、髄膜炎などによるもの
が多いです。
乳幼児の未熟な脳では、神経細胞が体温上昇
により強い電流を発生するようになります。
その結果、筋肉に勝手な運動の指令を出したり、
意識がなくなったりすると考えられています。
また、この体質は遺伝する傾向があり、親や
兄弟、姉妹などが経験している場合、引き起
こす可能性が高くなります。
1歳くらいの赤ちゃんに多い傾向がありますが、
5歳以下なら、高熱がある時は注意深く見守る
ことが大切です。
熱性けいれんの対処法は?
まず、衣服を緩めて安全な場所に顔を 横向き
にして寝かせてあげます。
衣服がきつくなっていると首が締めつけられる
ことがあります。
また、暴れることもあるので、周りに何もない
ところ、ベッドのような落下する危険のある
ところから移動させます。
強く抱きしめたり押さえつけたりしないことも
意識しておきましょう。
異常な体の動きは、力ずくで止まるものではない
ので、心配でも手は出さないようにしましょう。
大声で呼びかけたりするのも、強い刺激を与える
ことになるため、余計に症状がひどくなる場合が
あります。
舌を噛まないように、 口の中に何かを入れるなど
は絶対にしないで下さい。
これはよくやってしまうことですが、口の中に
何かを入れると口の中を傷つけたり、吐き気を
誘発してしまう恐れがあります。
舌を噛むのは発作が始まったときなので、発作
が起きたあとは、すでに手遅れになります。
けいれんの持続時間や、体温を確認することも
必要です。
慌てているとできませんが、診察や今後の治療
のためにも、持続時間や体温、どのような状態
なのかを記録しておきましょう。
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熱性けいれんで救急車を呼ぶタイミングは?
5分以上持続する場合、 救急車を呼びましょう。
持続時間が短くても、発作の前後に吐き気・嘔吐
・発疹・ふらつき・異常運動などがみられた場合
には、迷わず119番して下さい。
5分以内で治まることがほとんどですが、原因と
なっている病気が重症の可能性もあります。
徒労に終わっても、我が子が苦しんでいるのを
傍観しているよりは全然マシですね。
子供がいきなり引き起こすとかなり驚きますが、
熱性けいれんによって死亡したり、てんかんに
なったりすることはありません。
今後のためにもしっかり観察するとともに、
落ち着いて対処して下さい。
症状が治まった次の日は、念のため病院を受診
させることも重要です。
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