花冷えの意味と時期!なぜ起こる?俳句の季語や時候の挨拶にも!
冷え込んできて体調不良の原因になる 花冷え。
せっかく衣替えをしたのに、また冬服を
出すのも面倒ですよね。
ただ、ニュースなどでよく聞く言葉ですが、
花冷えの意味や時期がピンと来ていない人
も多いと思います。
使われている「花」とは、 梅のことか、
桜のことか、意外と難しいですね。
そこで今回は、花冷えの意味や時期、
なぜ起こるのか、俳句の季語として
の使い方などをご紹介します。
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目次
花冷えとはどんな意味?時期はいつごろ?
花冷えとは、桜が咲く頃に一時的に急激な
冬の寒さがぶり返すことをいいます。
3月頃に20℃くらいの日が続き、やっと桜
が綺麗になってきたと思う頃に起こります。
急に15℃くらいに気温が下がってしまう
ため、 「冬に逆戻りしたのでは?」と思う
こともあります。
せっかく咲いた桜の花も、急に気温が下がる
ことで、「さぞ冷えるだろう」という意味で
この言葉ができたといわれています。
時期は、3月下旬~4月上旬に使われること
が多く、花冷えの言葉通り、桜もビックリ
することでしょう。
なぜ花冷えが起こるの?
なぜ季節外れの花冷えが起こるのか、
不思議に思う人も多いかもしれませんね。
これは、日本より 高緯度の地域から冷たい
空気が入ってくることが影響しています。
もう少し詳しく説明すると、「西高東低」
と呼ばれる気圧配置が原因となります。
西高東低の気圧配置とは、日本列島の西に
高気圧、東の海上に低気圧がある状態で、
冬型の気圧配置とも呼ばれています。
春でも低気圧が日本列島を通過したあとに、
一時的に西高東低の冬型の気圧配置になる
ことがあります。
高気圧は時計回りに風が吹き出し、低気圧
には反時計回りに風が吹き込みます。
そして、風は気圧の高い方から低い方へと
最短距離で進むという習性があります。
それにより、西の高気圧は北の寒気を巻き
込んで、日本中に北風を吹かせることに
なるのです。
ちなみに、花冷えには 「春寒」「寒の戻り」
といった類義語があります。
花冷えの使い方・俳句の季語や時候の挨拶にも!
花冷えは、 俳句にも 手紙にも使うことが
でき、どちらも時期は4月上旬です。
俳句では、有名な歌人も多く使っています。
・「花冷えの 闇にあらはれ 篝守」高野素十
この歌人の名前は、聞いたことのある人も
多いのではないでしょうか。
手紙などに使用する時候の挨拶では、
・花冷えの折、くれぐれもお身体を大切になさってください。
などのようによく使われます。
どちらかというと、冒頭の書き出しより
結びの言葉で相手を気遣って使うことが
多いようです。
ちなみに、日本酒の温度表現に「花冷え」
(はなひえ)というものがあり、約10℃
のお酒のことを呼んでいます。
いかがでしたか?
せっかく春になったと思っていたのに、
急に寒くなると 体調を崩しやすいですね。
外出の予定があるときは、天気予報を
チェックして服装を決めたほうが良い
かもしれません。
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