干し柿の栄養・効能・カロリー・妊婦さんのむくみや便秘解消に!
「柿が赤くなると医者が青くなる」
といわれています。
独特の柿渋ポリフェノールなども
ありますが、干し柿の場合はどんな
効能があるのでしょうか。
生の場合と干した場合では、栄養的にも
成分に変化があるか、気になりますね。
そこで今回は、干し柿の栄養成分や効能、
カロリーについてご紹介します。
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目次
干し柿の栄養成分とカロリーは?
干し柿は、水分が抜けることで栄養価が
ぎゅっと詰まっています。
そのため、甘味もぐんと増して、 カロリー
も生柿よりも高くなります。
生が可食部100gあたり60kcalに対して、
干し柿は100gあたり290kcalですので、
約4.8倍に膨れ上がります。
1個あたり30g程度ですが、食べ過ぎると
当然太りやすくなります。
また、糖尿病の方などは注意したい食材
の1つといえるでしょう。
次に、 栄養成分に注目してみましょう。
主にマンガン、カリウム、カルシウム、
マグネシウム等のミネラル類、食物繊維、
タンニンなどが豊富に含まれています。
タンニンとは、柿渋と呼ばれ、強烈な渋味
を持つポリフェノールの一種です。
渋抜きや干すなどして甘味が強くなると、
その含有量が減ったように感じますが、
「可溶性」から「不溶性」に変化する
ことで、渋みを感じなくなるだけです。
また、生柿に含まれている ビタミンCは、
干すことによって失われてしまうため、
含まれていません。
逆に、干すことによって増えるのは
β-カロチンです。
渋柿を干すことで、特定の栄養成分が
増したり、減ったり、変性したりする
ようですね。
他の果物でも、ドライフルーツにする
ことで、甘味を増したり、成分を変化
させる狙いがあるようです。
干し柿の効能は?
まずは 美容効果について…。
生柿に比べて約3倍のβ‐カロテンが含まれ
ているので、美肌を作る効果が高まります。
とくに乾燥肌の人は積極的に食べることで
肌のバリア機能を高め、外部からの刺激に
強い肌を作ることができます。
さらにβ‐カロテンには、粘膜を強くする
働きがあり、風邪予防などにも役立ちます。
また、前述したタンニンも、美容効果が期待
できますし、ポリフェノールの一種ですから
抗酸化作用も強いです。
ストレスなどにより活性酸素が大量に増えるの
を抑制し、動脈硬化やがんを予防するといった
効能もあります。
また、加齢臭などのニオイの対策にも有効で、
最近では「柿渋」というネーミングをそのまま
使った石鹸やデオドラント剤、サプリメントも
多くなりました。
他にも二日酔いの解消効果もあるということで
さらに注目を集めているようです。
ただし、タンニンを過剰摂取すると、鉄分の
吸収を妨げてしまうため、貧血気味の人は
控えめにしたほうが良いでしょう。
カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)
を排出する作用があり、 高血圧予防にも
欠かせない成分です。
その他、食物繊維が豊富に含まれているため、
程よく腸管を刺激して便秘解消にも役立ちます。
ビタミンCとβ‐カロテン以外は、生柿と成分は
ほとんど変わりませんので、効果効能も生の
ものを多く引き継いでいるようです。
青い渋柿の食べ方・ドライアイスを使うと?
干し柿の栄養・妊婦さんに良い?
妊婦さんは、積極に摂りたい栄養素や、
避けたほうが良いとされる食品も多い
ですね。
干し柿に含まれている栄養素では、
カリウムや食物繊維が効果を発揮して
くれそうです。
むくみや便秘を解消する効果が高いので、
許される範囲内の量であれば、おすすめ
したい食材です。
前述したように、過剰摂取すれば鉄分の
吸収を妨げるため、貧血気味という女性
は控えたほうが良いでしょう。
妊娠中に干し柿を食べる場合は、1日に
1~2個までにとどめておきましょう。
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