お盆の海水浴場にクラゲが増えるのはなぜ?太平洋側と日本海側は?
海水浴がありますね。
毎年、ファミリーやカップル、お友達同士で
海に訪れ、楽しそうに遊んでいる姿を見ると
「夏だな~」と実感します。
そんな楽しい海遊びに水を差す存在といえば、
クラゲです。
特にお盆の時期になると、浜辺にはクラゲが
たくさん打ち上げられていたり、海の中にも
ウヨウヨ…。
なぜ急に大量発生するのでしょうか。
そこで今回は、お盆の時期になぜクラゲが
大量発生するのかご紹介したいと思います。
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目次
お盆の時期に海にクラゲが増えるのはなぜ?
日本の海域でよく見かけられるクラゲは、
主に下記の4種類といわれています。
・ミズクラゲ
・アンドンクラゲ(通称:電気クラゲ)
・アカクラゲ
・カツオノエボシ
これらのクラゲは、基本的に一年中海の中に
生息していますが、一番見かけるようになる
のが お盆の時期といわれています。
クラゲの成長過程にはポリプ期という
イソギンチャクのような形態があります。
その後、ポリプから遊離して海中を漂い、
やがて成体へと変貌を遂げるのです。
それが丁度お盆の時期に重なりやすいことが
わかっています。
8月中旬にクラゲが突然増えたように感じる
理由のひとつは、クラゲが幼体から成体に
大きく成長する時期だからなのです。
お盆を過ぎたら海水浴はしないほうが良いの?
成体へと成長した大量のクラゲは、お盆過ぎ
には海中をウヨウヨと漂います。
そして大量発生で何が困るのかというと、
クラゲの持つ毒性にあります。
よく海水浴場で見かける ミズクラゲには
そこまで強い毒性はありません。
しかし、ミズクラゲと同じように浜辺近くの
海に現れやすい アンドンクラゲは、さらに
毒性が強いので要注意です。
触手も長く、気づかずに近くを泳いでいると、
刺されることがよくあるのです。
また、稀に アカクラゲを浜辺や海で見かける
ことがある場合も、要注意です。
アカクラゲの毒性はとても強いので、
死骸でも触れたりしない方が無難です。
最後に カツオノエボシですが、4つの中で
一番毒性が強く、最も危険とされています。
刺されると即激痛が走り、刺された部位は
ミミズ腫れになってしまいます。
その傷跡は数か月~数年残ることもあるとか。
以上の理由から、お盆後に海水浴場にクラゲ
が大量発生した場合には、危険を避けるため
閉鎖されることもあるようです。
日本海側の水晶浜や太平洋側の九十九里浜ではいつ頃?
クラゲが発生する要因として考えられること
のひとつに 水温があります。
クラゲにとって最適温度は20~30℃といわれ、
お盆を過ぎて徐々に水温が下がり始めると、
増えるのではないかと推測されています。
そのため、九十九里浜など太平洋側の海水浴場
より、日本海側の水晶浜などの方が、クラゲの
発生が少し早いといわれています。
ただし、台風の影響や潮の流れによっても、
発生の程度は大きく変わってくるので、一概
には言えないようです。
ですから、基本的には太平洋側も日本海側も
時期を同じくして、お盆後にクラゲが発生する
と考えておいたほうが無難です。
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