京都祇園祭2015の日程・前祭後祭の宵山行事と山鉾巡行!
祇園祭ですね。
夏の京都と言えば、2015年も楽しみにされている方も多いのでは
ないでしょうか。
千百年を超す歴史と伝統のある八坂神社のお祭で、
その始まりは1000年以上昔にさかのぼります。
859年から877年にかけての京の都は
疫病が流行していました。
そこで、神泉苑に66本の鉾を立てて
祇園の神を迎えて祭りました。
そして厄災の除去を祈るために洛中の男児が
祇園社の神輿を神泉苑に送ったことに由来
しています。
現在のようなにぎやかな形になりはじめたのは
平安時代ごろからです。
その後、何回も中断されたり縮小されたり
しながらも、その都度民衆の力で再興し、
現在に至っています。
そこで今回は、2015年の祇園祭の日程と
前祭・後祭の宵山行事と山鉾巡行、交通規制
などの情報をお届けします。
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目次
2015年の京都祇園祭の日程・前祭の宵山行事と山鉾巡行は?
祇園祭は数日で終わるお祭ではありません。
まず7月の1日~5日に 「吉符入」が行われます。
ここで参加する各町での祭礼奉仕の決定神事の
打ち合わせが行われます。
その後、14日~16日の 宵山(前祭)まで、
山鉾の組み立て等の様々な準備が行われます。
16日の宵山行事、17日の前祭山鉾巡行は
祇園祭前半のハイライトです。
普通に「祇園祭を観に行く」と言えば、
この宵山行事と山鉾巡行のことでしょう。
宵山行事は 「コンコンチキチン、コンチキチン」
の祇園囃子とともに山鉾が京都の町内の道を
埋め尽くします。
夜の闇にきらめいて揺れる駒形提灯が、昔の都
を思わせる幻想的な世界を繰り広げます。
屋台も出てにぎやかで、大人も子どもも
浴衣姿でお祭に繰り出します。
17日の前祭山鉾巡行は、午前9時に23基の山鉾の
巡行の順番を確認する「くじ改め」に始まります。
そして、9時20分には巡行が始まります。
見どころは・・・
10時15分頃 河原町御池
11時25分頃 新町御池
の三か所での山鉾が左に90度回る 「辻回し」です。
山鉾の車輪は構造上方向を換えられるように
できていませんので、ちょっと大変です。
まず、下に敷かれた青竹にたっぷりと水をまきます。
そして 「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声と
ともに引手が一斉に左手に鉾を引っ張ります。
何度も声を合わせ力を合わせて引っ張ると、
竹をきしませながらゴロゴロという大きな音
とともに鉾が見事に回ります。
見逃せない瞬間です。
巡行は午前中で終了し、山鉾はすぐに解体されて
収納されてしまいます。
あっけない感じもしますが、山鉾は町中を巡行し、
厄を集めてきたとされています。
その厄を留めないようにすぐに解体してしまうのです。
京都祇園祭2015の日程・後祭の宵山行事と山鉾巡行は?
後祭はしばらく行われていませんでしたが、
2014年に49年ぶりに復活しました。
祇園祭り後半のハイライトは21日から23日に
かけて行われる宵山(後祭)と24日に行われる
山鉾巡行です。
それに備えて7月17日~21日に山鉾が
組み立てられます。
後祭りの山鉾は10基です。
前祭と比べると、山鉾の数も半分以下で屋台も出ず、
にぎやかさでは劣りますが、それでも訪れる人は多く、
祇園祭の雰囲気を味わうことができます。
前祭の日程ではどうしても観に行くことができない
という人にも、もう一度チャンスがあるわけですね。
後祭の最後尾を艶やかに飾るのが「大船鉾」で、
2014年に150年ぶりに山鉾巡行に復帰しました。
神功皇后が凱旋した船に由来する船鉾ですので、
見逃さないようにしたいですね。
宵山行事と山鉾巡行とは?
昔は 日没が一日の始まりとされていました。
今の感覚で言うと、前日の夜からお祭りが始まる
ことになり、その前日の夜を 宵山と呼んでいます。
祇園祭では、山鉾に駒形提灯に灯がともされ、
祇園囃子が流れます。
山鉾の人形・織物・金具などが美しく飾られた
町会所を観てみましょう。
浴衣姿の子供たちが童歌を歌いながら
お守りを売っています。
最も祇園祭らしい風情が盛り上がる時間です。
このお祭りに夜のイメージがあるのは、
メディアのニュースでこの宵山が放映
されるからではないでしょうか。
山鉾巡礼は前祭(さきまつり)の17日、
後祭(あとまつり)の27日に行われます。
前祭には23基、後祭には10基の山鉾が巡行します。
ルートは前祭が・・・
四条烏丸→河原町四条→河原町御池→新町御池
後祭が・・・
烏丸御池→河原町御池→四条河原→四条烏丸
となっています。
実はこの山鉾巡行はユネスコ無形文化遺産にも
指定されています。
最大の山鉾は12トンにも達し、組立・巡行・解体
には延べ180人もの人手が必要です。
それぞれの鉾にそれぞれの趣向がこらしてあり、
その違いを楽しむのも祇園祭の醍醐味です。
前祭と後祭の交通規制・歩行者天国は?
祇園祭は開催中に100万人もの人出が
あるといわれています。
山鉾を一番身近に見ることができる新町通は、
細い路地を4つの山鉾 (放下鉾、南観音山、
北観音山、八幡山)が巡行していきます。
車両は通行止めになることはいうまでもなく、
当然、八坂神社周辺にも交通規制が行われます。
鉾建ての始まる10日から、京都市中京区と下京区
などの四条通周辺で交通規制が実施されます。
前祭の歩行者天国は宵々山(15日)と宵山(16日)
の2日間午後6~11時にかけて・・・
烏丸通(御池-高辻間)と四条通(東大路-堀川間)
を中心に市内中心部で行なわれます。
24日の後祭の山鉾巡行の際には、四条通や御池通
など京都市中心部で車両通行止になります。
2014年に後祭が復活してから間がないので、
交通規制や歩行者天国の設定などがまだ定着
していない面があるようです。
2015年にはさらに規制がかかる可能性もあるため、
詳しくは祇園祭関係のホームページなどで確認して
下さいね。
いずれにせよ、お祭の期間中(特に前祭、後祭
の期間中)は、八坂神社周辺にはやむを得ない場合
を除き、中心に車で近づかないようにするほうが
賢明だと思われます。
ここでは、宵山行事と山鉾巡行をとりあげ
ましたが、もちろんそれだけではありません。
7月の1ヶ月間、京都の祇園界隈は祇園祭一色に
染め上げられています。
交通手段や宿泊施設の確保は大変だと思われますが、
2015年の夏、訪れてみてはいかがでしょうか。
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