日々の気になるトリビアを先取りで紹介しています!

   

酸性雨の原因・日本やヨーロッパでは?環境問題と私達への影響!

酸性雨 原因

酸性雨の原因・日本やヨーロッパでは?環境問題と私達への影響! 酸性雨という言葉は知っていても、具体的に
どういうものであるのかは、よく知らない人
が多いのではないでしょうか。

 

大気汚染温暖化などいう言葉と一緒に
よく耳にしますが、原因はやはり汚染物質
なのでしょうか。

 

でも、実際に雨が降っている時に
「今日の雨は特に酸性ね」とか自覚できる
ことはあまりないような気がします。

 

そこで今回は、酸性雨の原因をテーマに
ご紹介したいと思います。

Sponsored Link

 

目次

酸性雨の原因・日本の場合は?

酸性雨には、汚染された大気中に含まれる
硫黄酸化物 (SOx) 、窒素酸化物 (NOx) 、
塩化水素 (HCl)
などが深く関わっています。

 

これらの原因物質が大気中の水や酸素と
反応して、二酸化硫黄硝酸塩酸など
の強酸を生じ、通常より強い酸性に傾い
た雨のことを言います。

 

pHの値でいうと、5.6以下の場合が
酸性雨となります。

 

中性のpHの値は7だったはず、という
記憶がある方も多いかと思います。

 

しかし、大気中には元々二酸化炭素
含まれています。

人為的な影響を差し引いて、定常的に存在
する二酸化炭素が雨に溶け込んだ場合の
pHの値が5.6とされているので、それ以上
酸性になった場合を酸性雨と定義します。

 

日本においては、酸性雨の原因となる酸化物
は、化石燃料の燃焼などの 産業活動 自動車
の走行
によって生じます。

 

さらに、人為的にどうこうできるものではない
原因として火山活動による発生もあります。

 

また、日本海側では偏西風に乗って東アジア
方面から拡散してくるものもあると言われて
います。

 

東アジアの工業化が進むにつれ、酸化物の
排出は増大するのは当然のことです。

 

 

酸性雨の原因・ヨーロッパの場合は?

ヨーロッパで人為的なものによる酸性雨の
存在が最初に認識されたのは、第一次産業
革命
のさなかの19世紀の イギリスです。

 

当時は化石燃料である石炭を大量に
燃焼させていました。

 

さらに第二次産業革命の時代になると
燃料は 石油にとって代わり、工業生産が
活発になればなるほど、酸性雨の影響は
大きくなっていきました。

 

しかし、ヨーロッパでは、産業の活発化が
優先される時代が長く続き、酸性雨の被害
は見逃されていました。

 
酸性雨の対策・日本や世界での取り組み!
 

 

酸性雨による影響は?

二酸化硫黄などを含んだ雨が降り注ぐの
ですから、酸性雨による 環境問題は至る
ところで生じます。

 

この雨が降り注ぐことにより、湖沼、河川
の水が酸性に傾きます。

それによって、水生生物に大きな影響が
生じるのは免れません。

 

すでに、生物の棲息が不可能になっている
湖沼もあります。

 

雨水を吸収する土壌も汚染されます。

樹木や農作物などは、下からも上からも
酸性雨の影響を受けてしまいます。

 

樹木の立ち枯れの画像を見たことがある
人も多いのではないでしょうか。

 

土壌を通して地下水も汚染され、当然
飲料水にも影響します。

 

海に酸性雨が降れば、酸性の環境を好む
大量のプランクトンが発生し、 赤潮を引き
起こし、漁業に影響を与えます。

 

また、歴史的建造物のコンクリート、大理石、
銅葺きの屋根などを溶かしたり、銅像を錆び
させたりもします。

 

人間への影響も深刻です。

 

酸性雨をまともに浴びれば髪の毛の色が変色
したり、皮膚に刺激を感じたりします。

 

さらに、酸性雨によって溶けだしたアルミニウム
が地下水や河川の水に混ざれば、更に飲料水にも
悪影響を及ぼします。

 

アルツハイマー病は体内にアルミニウムが
蓄積することによって起こるとも言われて
いるのです。

 

地球環境と私達人体への影響を考えると
かなり深刻な問題であることがわかります。

 

酸性雨の調査や対策は行われているの?

日本においては、環境省が、昭和58年度
(1983年度)から、国内の 酸性雨対策調査
を実施しています。

 

また東アジア13か国でも東アジア酸性雨
モニタリングネットワーク(EANET)

構築され、モニタリングが行われています。

 

それらのモニタリングの結果は図や表に
分かりやすくまとめられ、環境省のホーム
ページで一般に公開されています。

 

酸性雨を減らすための対策は、限られた地域
や国だけで行ってもあまり意味はありません。

それこそ 「地球規模」で行わなければ
ならない必須の課題となります。

 

酸化物の排出源として大きなものは自動車、
工場、飛行機、と 火力発電所です。

 

しかし、それらのものをなくしてしまえ、
というわけにはいきませんから、酸化物の
排出を抑える技術の開発が必要です。

 

家電製品を買い替えたら、消費電力が目に
見えて減った、という経験はありませんか。

これも少ない電力で今まで以上の効果が
出せるよう技術が開発されてきた証です。

 

また、草の根的な活動になってしまいますが、
可能な範囲での節電や、自動車を出来る限り
使わないようにするなど個人でできる対策
提案されています。

 

酸化物とかpHとか言われても難しくて
よくわからない、という人もいると思います。

でも、わからないから、難しいからと避けて
通ることはやめましょう。

 

インターネット上にはキッズ向けにわかり
やすく解説されているホームページが沢山
あります。

少しずつ、わかることを、出来ることを
増やしていきましょう。

 

次世代を生きる今のキッズたちのためにも
みんなで考えていかなければならない問題
なのですから。

Sponsored Link

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。