花菖蒲の花言葉と名前の由来!ショウブやアヤメとの違いは?
梅雨に入り、じめじめとした蒸し暑い日が続くと、
何だか気分も落ち込んでしまいますね。
しかし、梅雨は鮮やかな花を咲かせる
「花菖蒲」の季節です。
その優雅で気品ある姿は涼しげで、
憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてくれます。
今回は、そんな花菖蒲の花言葉や
名前の由来などをご紹介したいと思います。
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目次
花菖蒲の名前の由来は?
葉が 菖蒲に似ていて、美しく大きな花を
咲かせることに由来しています。
ところで、花菖蒲(ハナショウブ)と菖蒲(ショウブ)が
同じ植物だと思っている方はいらっしゃいませんか?
実は全く別の植物なのです。
花菖蒲は、アヤメ科の植物で香りのない
大輪の花を咲かせます。
対する菖蒲はサトイモ科で、地味な茶色の花を
咲かせ、 強い香りがあります。
こちらは端午の節句で菖蒲湯に使われますので、
ご存知の方も多いことでしょう。
また、「菖蒲」は 「ショウブ」とも
「アヤメ」とも読みますね。
ハナショウブとショウブの違いはご説明しましたが、
では、ハナショウブとアヤメはどうやって見分けたら
いいのでしょうか?
どちらもアヤメ科に属していて、見た目もそっくりです。
見分け方のポイントは、花弁にあります。
ハナショウブは花弁の根元に、はっきりとした
黄色の模様があるのが特徴です。
一方、アヤメは、花弁の根元に 網目状の
模様があるのが特徴です。
ちなみに、アヤメの名前の由来は、花弁の根元の
網目模様から来たという説もあります。
花菖蒲の花言葉
花菖蒲の花言葉は、
「心意気」「優しい心」「優雅」「信頼」
などです。
まっすぐに立った茎から咲く花には、気品があり、
優美で凛とした女性を思わせることから
付けられたのかもしれませんね。
贈る相手への高い信頼度を表す意味で
プレゼントするのも一興ですね。
花菖蒲の特徴
では、花菖蒲の特徴をご紹介します。
・(科名と属名)アヤメ科、アヤメ属
・(学名)Iris ensata
「Iris(アイリス)」はアヤメやカキツバタなどの総称。
「ensata」は「剣のように」という意味なので、
「剣の葉をもつアイリス」ということになります。
花期は6月上旬~7月下旬で梅雨の時期に
見頃となっています。
花の色は、紫をはじめ白、桃、青、黄など様々で
その数5000種類にも上るといわれています。
また、花菖蒲は江戸時代に積極的に改良され、
地域にちなんで「江戸系」「肥後系」「伊勢系」
に分かれました。
その他、長井古種やアメリカ系もあります。
●江戸系
最初に現れた品種で、数が最も多い種です。
主に三~六英咲(花びらの数)で草丈は高く、
丈夫なのが特徴です。
主に花菖蒲園で鑑賞することを目的に改良されました。
●肥後系
江戸系の系統で、肥後藩主である細川氏が松平菖翁から
譲り受け、武士豪商階級に奨励したのが始まりです。
六英咲きが多く、大輪の花を咲かせます。
室内鑑賞を対象にしています。
●伊勢系
徳川紀州藩士の吉井定五郎によって、
栽培が始められました。
三英咲で、花弁が垂れています。
縮れたりウェーブしたりするのも特徴です。
花菖蒲が花を咲かせるのは、わずか3日間と、
美しさと儚さを感じさせる花の1つです。
梅雨のひとときの儚い美しさこそ、
日本人に愛される理由なのかもしれませんね。
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