蛍の光の歌詞の意味!スコットランド民謡が閉店時に流れる?
卒業式の曲と言えば、何を思い浮かべるでしょうか。
「贈る言葉」や「仰げば尊し」、学校によっては
森山直太郎さんの「桜」をイメージする方もいると思います。
でも、何か忘れていませんか?
そう、 蛍の光です。
蛍の光は、卒業生退場の時に在校生がリコーダーで
演奏する曲としての印象が強い方も多く、閉店間近の
スーパー等でもよく流れていますよね。
なぜ蛍の光は別れの曲として定着したのでしょうか。
また、その歌詞や由来などについてご存じでしょうか。
そこで卒業式間近に迫った今回は、蛍の光についての情報を紹介します!
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目次
蛍の光はスコットランド民謡!
NHKの連続テレビ小説で大人気の
「マッサン」の妻・エリーさんがよく歌っているので
ピンときた方もいるでしょう。
蛍の光はスコットランド民謡で、
原曲名は 「オールド・ラング・サイン」
(直訳:昔むかし)と言います。
民謡にカテゴライズされることが多いものの、
作詞者は詩人の ロバート・バーンズであることが
わかっています。
古くからあるスコットランドの民謡・伝承歌をもとに
書かれたものとも言われており、旧友との再会を喜ぶ
という内容になっています。
この曲はヨーロッパ中に広がり、さらには
アメリカでも歌われるようになりました。
その後、アメリカから日本に伝えられ、明治時代に
「蛍の光」という曲名と歌詞で普及していきました。
蛍の光・歌詞の意味は?
では、日本で歌われる「蛍の光」の歌詞には、
どのような意味が込められているのでしょうか?
実際に一番の歌詞を見てましょう。
ほたるの光 まどの雪
書(ふみ)よむつき日 かさねつつ
いつしか年も すぎのとを
あけてぞけさは わかれゆく
これは、一途に学問に励んだ事を称賛する、
という内容になっています。
「いつしか年もすぎのとを」の「すぎ」に
「過ぎ」と 「杉」を掛けています。
歌詞が作られた明治時代には、「杉の戸を開ける」
ことを「学業が成ること」という意味に用いた用例が
あるようです。…深いですね。
「あけてぞけさはわかれゆく」の「あけ」は
「(杉の戸を)開け」と 「(夜が)明け」を掛けている
という見方が一般的です。
夜が明けた今朝、私たちは別れていくのだ、
ということでしょうか。
中学校の卒業式での答辞の例文!
蛍の光・閉店時に流れるのはなぜ?
アメリカや本場スコットランドでは
「オールド・ラング・サイン」が歌われる場面が
日本とは異なります。
むこうでは大晦日のカウントダウンで年が明けた瞬間に
歌う新年ソングと認識されているようです。
では、なぜ日本では閉店時に流れる
「お別れソング」として定着したのでしょうか?
日本では、古くから大日本帝国の海軍兵学校での
卒業式などで演奏されていたため、古くから「別れの曲」
という印象が強いのかもしれませんが、実は違います。
閉店時に流れているあの曲は、実は蛍の光ではないのです!
閉店時に流れているのは 「別れのワルツ」という曲です。
メロディが同じであるため、蛍の光と勘違いしている方が
ほとんどだと思います。
元々、スコットランドでも懐かしい仲間との再会を祝して
杯を交わしながら歌う「オールド・ラング・サイン」は
2番になるとテンポが上がります。
4拍子の『蛍の光』を3拍子のワルツ風に編曲された
この『別れのワルツ』という曲が、アメリカ映画『哀愁』
の人気とともに大ヒットしました。
店内用BGMとしても配信するようになり、
これが閉店時の定番ソングとなりました。
ここまで読んだみなさんは、カラオケ閉店時に
「蛍の光」を流しながら退出しようとする友人を見ても
暖かい目で見守ってやってくださいね。
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