建国記念の日の由来とは?「建国記念日」との違いも解説!
建国記念の日は、国民の祝日として
2月11日にある休日です。
建国記念日と一体何が違うのか、
疑問に思っている人も多いかと思います。
そもそも呼び方が異なるだけで
「一緒でしょ!?」と思っている方も…。
そこで今回は、建国記念の日の由来や、
建国記念日とは何が違うのかについて紹介していきます。
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目次
建国記念の日の由来は?
建国記念の日とは、 神武天皇が即位した日、
つまり建国されたことを記念して祝う日のことです。
これを紀元節といい、昔は大きな祝い事
として扱っていたことに由来します。
ちなみに、神武天皇というのは、
あの「日本書紀」が初代天皇として伝えている
人物のことです。
しかし、戦後、占領軍の意向で祝日から
抹消されてしまい、なくなってしまいました。
のちに、それを復活させようという人々の
運動が起こり、反対する人々を抑えました。
紀元節復活を目指したのは当時の 自民党で、
主に反対したのが日本社会党でした。
日本社会党は当時の野党第一党ですから、
この戦いは非常に熾烈を極めたそうです。
強行採決に踏み切ったり、それ対する
暴行などの揉め事があるなど、約9年あまり、
この戦いは続いたと言われています。
そして、「建国を記念するための日」として、
1966年に国民の祝日として認められ、
晴れて1967年から適用されました。
その際、「紀元節」から「建国記念の日」と
名前が変更されていますが、
法案の時点で「建国記念日」として
復活させることを目標としていたようです。
建国記念の日の趣旨は、
「建国記念の日をしのび、国を愛する心を養う。」
と規定されています。
他の祝日は、 祝日法で日付が定められているのに対し、
この日だけが政令で定める日とされています。
つまり祝日の誕生由来が異なるものと
解釈しておけば良いかと思います。
建国記念日との違いは?
実は、建国記念の日と建国記念日では
一般的には同じものとして扱われています。
よく建国記念日と言われていますが、
正確な呼び方が「建国記念の日」ということです。
カレンダーなどを見ると「建国記念の日」
と書かれていますが、メデイアなどでは
建国記念日ということがよくあります。
そのため、2つの祝日法があると
勘違いされることがよくあるそうです。
建国記念日となると 「2月11日に日本ができた日」
となってしまいますが、実はその日に
日本が建国されたわけではないのです。
神武天皇が即位した日、つまり建国された日を
記念した日となっているのです。
日本書紀によると、紀元節の日付は1月1日と
とされていますが、これも旧暦の時代のことですから、
明治政府では 「新暦1月29日」を紀元節として
当初定めていました。
ただし、これと同じ時期に 「新暦採用」があったり、
日本書紀の解釈の仕方を見直すことで、
ようやく文部省天文局の算出で2月11日が選ばれ、
明治政府が定め直したという経緯があります。
旧暦と新暦では、かなり日付の算出方法が
異なりますし、今でも 春分の日や 秋分の日が
1日ズレたり、 十五夜の日付なども変化しますね。
春分の日と秋分の日の日付と由来・なぜ休日なの?
新暦1つにしても、4年に1度の 閏年に
2月29日がなければ、季節は大幅に
ズレて行きます。
ちょっとややこしいのですが、結局は、
戦後、祝日の意味を「記念した日」とすることで、
表現に角が立たなくなるため、「建国記念の日」という
名前がつけられたそうです。
いわば、自民党と日本社会党との 妥協点が
「の」を入れることという形になり、
意味合いを多少広げた感じのネーミングに
なったようですね。
いかがでしたか?
実は祝日で「の」が入っていない日は
「元日」「憲法記念日」「天皇誕生日」
の3日のみです。
これは、史実に基づいた日付けが
決まっている祝日が、3日だけということです。
そして、たった1文字「の」が入るだけで
意味に多少の変化が生まれることも
日本語のおもしろさだと言えます。
この由来や一連の流れ・・・
子どもに聞かれると正直説明に困りますが、
いつか、ゆっくり教えて上げられる日が
来るといいですね。
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