花山椒、実山椒、粉山椒の時期はいつ?使い方は?
山椒。
日本料理には欠かせない花も実も使い、しかも用途も様々で
とても幅広い料理に使われています。
日本人なら馴染みの深いものだと思いますが、
その収穫時期などについてはあまり知らない方も多いと思います。
そこで今回は、花、実、粉の3つの山椒の時期について紹介したいと思います。
Sponsored Link
目次
花山椒の時期は?
花山椒とは、山椒の 花のことです。
山椒は、4月~5月ごろに
直径5mmほどの黄緑色の花を咲かせます。
雄花と雌花があり、雌花は実になるまで残しておくので、
花山椒として食べるのは雄花のほうです。
中国に似たような名前の 花椒(ホアジャオ)というものがありますが、
別のもので、こちらは花ではなく実の皮を食べます。
舌がしびれるような独特の刺激があり、
麻婆豆腐などによく使われます。
日本の花山椒はとても優しい味わいで、
あたたかいご飯にとてもよく合います。
佃煮を作ったり、お茶漬けのアクセントに入れるのが一般的です。
実山椒の時期は?
実山椒は 青山椒ともいい、
6月ごろのまだ実が青いうちに収穫します。
山椒の中では最も香りと辛味が強いもので、
一般的にはシラスと一緒に佃煮にしたちりめん山椒をつくります。
他には、実だけで佃煮を作ったり、
塩ゆでにして保存したりします。
実山椒は特に刺激が強いので、それを楽しみたい方は
麻婆豆腐やカレーなどに入れると、美味しくなると思います。
また、保存用に作った塩漬けと照り焼きのたれを合わせると
風味が良くなって、魚なども美味しく頂けます。
ご飯を炊くときに野菜と一緒に入れて炊けば、
おいしい 炊き込みご飯が作れます。
粉山椒の時期は?
粉山椒は、完全に熟した山椒の実の皮を使って作ります。
そのため、9月~11月ごろまで待ってから収穫します。
まだ熟していない色のついたものを収穫して乾燥させると、
皮が弾けるので剥きやすいです。
よくお店で売っている緑色の粉山椒は、
8月ごろの緑色の実を収穫して、
機械で強制的に乾燥させてから作っています。
自宅で収穫して作るときには、
収穫した実がカビないように気を付け、1週間ほどかけて乾燥させます。
しっかりと乾燥したら、コーヒーミルやすり鉢などで
細かく粉砕していきます。
あまり細かすぎると熱を持って香りが逃げてしまいますし、
逆に粗すぎると舌触りが悪くなってしまうので、加減して粉砕しましょう。
いくら擦っても細かくならないものは、
もったいないですが、諦めて処分しましょう。
いかがでしたか?
同じ山椒でも食べる部分によって、時期も料理法も様々ですね。
収穫する際には、手袋をつけるなどして
くれぐれも刺に十分注意しましょう。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。