立秋の候の時期と意味・いつからいつまで使う時候の挨拶?
季節のようすを一言であらわず 「季語」があります。
昔から俳句や歌などで多く使われてきましたが、
その例の一つが学校で習う『万葉集』です。
例えば春なら、『初春』『睦月』『立春』『桜』『椿』などがあります。
夏ならば、『立春』『五月雨』『入道雲』などです。
それぞれがその季節の特徴を良く表しており、
これを使いこなせる人を見ると、おおっと唸ってしまいます。
そこで今回は、8月の季語でもある『立秋の候』についてご紹介します!
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目次
『立秋の候』の時期
立秋の候とは、5~7月(8月上旬)までのことを指します。
「立秋」の期を境に、
挨拶が『暑中見舞い』から『残暑見舞い』に変わるのです。
使う季語の中では、最も暑い時期に使う言葉となりますが、
言葉だけでなく、実際の体調管理を怠らないようにしたいものです。
『立秋の候』の意味
では、なぜ『立秋の候』という呼び方をするのでしょうか。
『立秋』は、 二十四節気(太陽の位置により季節の呼び名が変わる)
の第十三番目になります。
私たちが良く耳にする「春分」「夏至」「秋分」「冬至」も
その二十四節気に当たります。
ちょうど夏至と秋分の間に存在する立秋ですが、
暦上はもう「秋」になりますので、「立秋」と呼ぶのです。
季節の挨拶について
手紙ではよく季語を用いて文章を作成しますが、
それが、『時候の挨拶』です。
季節を問わず使える「時下」などの言葉もありますが、
季語の使用が一般的です。
社外文書と、友人など親しい人に宛てる場合には用い方が異なります。
立秋の時期、社外に宛てる文章はこうなります。
例「立秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」とします。
この【立秋の候】が時候の挨拶、
【貴社ますます…】が安否の挨拶になります。
また、親しい間柄での挨拶はこうなります。
例「まだまだ暑い日々が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしですか。」とします。
【暑い日々が…】が時候の挨拶、
【皆さんいかが…】が安否の挨拶になります。
特に社外や目上の人に対して送付する文章は、
季語の用い方について間違えないよう注意する必要があるでしょう。
暑くも楽しい夏が過ぎて、肌に心地よい季節の到来とともに
二十四節気や時候の挨拶などを覚えてみるのも良いですね。
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