夜寒の候の読み方と意味!時期はいつ?時候の挨拶を含む例文も!
思ったときに目にする「時候の挨拶」。
寒さが増す季節には 「夜寒の候」という
挨拶も使用できるようになります。
日本では、季節ごとにその時節に合った
言葉を手紙に使用する文化があります。
ただし、近頃はメールやSNSなどが普及し、
使用頻度も減っているかもしれませんね。
とはいえ、いざという時に使えるだけの
知識は身に付けておきたいものです。
そこで今回は、「夜寒の候」の読み方や
意味、時期、使い方の例文をご紹介します。
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目次
夜寒の候の読み方と意味は?
「夜寒の候」は漢語調の挨拶の1つで
漢字を 音読みにするのが一般的です。
ただし、例外の1つに当たり、
「よさむのこう」と読みます。
「候」というのは、季節や時節を表す
言葉で、下記のような意味として覚え
ると良いかと思います。
・「〇〇を迎えた時節」
・「〇〇である今日この頃」
;
「夜寒」とは、その字の通り、夜の寒さ
を表す言葉ですが、特に晩秋の頃の夜分
に冷え込んだ様子を表す、秋の季語です。
手足や首筋などから迫るような寒さを
表しており、本格的な冬が迫って来る
雰囲気を思わせる言葉です。
したがって「夜寒の候」全体の意味は…
「冬も近づき、夜には寒さが増す季節
を迎えました」といった感じですね。
夜寒の候の時期は?いつ?
「夜寒の候」を使える具体的な時期は、
一般的には、11月とされています。
「夜寒」は、二十四節気の1つではない
ため、いつからいつまで使えるという
明確な区分はありません。
主に、11月~12月上旬にかけての、
晩秋の頃に使用されます。
暦の上では11月7日頃には立冬を迎え、
冬に入りますが、新暦(現行歴)に
合わせた使い方が主流となっています。
また、「寒」という文字が入るため、
真冬に使うという誤りも多くなります。
わざわざ「夜」という文字が入るのは、
「昼は幾分暖かいこと」を意味し、秋
の季語であることを強調しています。
夜寒の候の使い方・時候の挨拶を含む例文と結び
では、実際に「夜間の候」を使った 例文
をご紹介しておきます。
冒頭の書き出しや、結びの挨拶の両方
使えますので、臨機応変に使ってみて
下さいね。 (※どちらも同じは厳禁)
また、季節柄、風邪をひきやすい時期
なので、相手の体調を気遣う言葉を
入れておきましょう。
【例文】
(本文:用件や近況報告など)
寒さに向かう季節ではございますが、風邪など召されませんようご留意くださいませ。 敬具
(本文:季節のご挨拶など)
本格的な冬に向かう時節、切にご自愛のほどお祈り申し上げます。かしこ
(本文:用件やご挨拶など)
今後とも何卒ご愛顧くださいますよう宜しくお願い申し上げます 謹白
【結びに入れた例】
(本文略)
夜寒の候、ご清祥にてますますご活躍ください。敬白
注意事項としては・・・
最も儀礼的な書面にしたい場合は、
句読点を一切使用しない書き方も
あります。
また、頭語に「拝啓」を用いる場合、
結語には 「敬具」「敬白」「かしこ」
などを使用するなど、一定のルールが
あります。
この組み合わせは、手紙の内容により
変化させる必要もあるため、きちんと
調べてから書いたほうが無難です。
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