新秋の候の読み方と意味!時期はいつ?時候の挨拶を含む例文も!
時候の挨拶に 「新秋の候」があります。
ビジネス文書で使用したり、季節の挨拶
で見る機会も多いのではないでしょうか。
また、届いた残暑見舞いの返事を書いて
いなかったりすると、お礼とお詫びがてら
に筆を執ることもあるかと思います。
そこで今回は、新秋の候の読み方と意味、
時期、使い方などをご紹介します。
ぜひ季節の挨拶としてお礼状を出して
おきましょう。
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目次
新秋の候の読み方と意味は?
「新秋の候」は時候の挨拶の中でも 漢語調の
表現になりますので、通常は漢字の部分を
音読みにします。
したがって、読み方は「しんしゅうのこう」
です。
「候」は日本語的には「そうろう」などと
読みますので、間違えないようご注意下さい。
基本的に「〇〇の候」という形は、
「〇〇の季節が到来しましたが…」
という意味で使用するものです。
また、新秋とは、その文字通り「秋の初め」
「初秋」を表す言葉と覚えておきましょう。
つまり、「新秋の候」の意味は
「いよいよ初秋の季節を迎えましたが…」
といった感じです。
ただし、気を付けたいのは、時候の挨拶が
旧暦時代の二十四節気などに基づいて使用
されていたという点です。
1873年には 現行歴(新暦)に移行しましたが、
まだまだ今でもよく使う言葉が残っています。
「新秋」は旧暦7月の異称でもありますし、
これを現行歴に置き換えると、7月下旬~
9月上旬頃に相当します。
旧暦と新暦を比較すると、大きく時期に
ズレが生じる場合があるため、使い方には
注意が必要です。
新秋の候の時期はいつ?
具体的に「新秋の候」を使う時期は、
8月下旬~9月上旬を目安にすると
良いでしょう。
旧暦7月を新暦で表した7月下旬~9月上旬
というと、かなり 違和感が出てきます。
「立秋(8月7日頃)」を迎えると
「暦の上では秋」などと表現しますので、
その頃から使っても間違いではないかも
しれません。
しかし、お手紙などに使用する場合は、
なるべく現行歴に近いものを選択する
ほうが 季節感も出るため、一般的です。
「処暑(8月23日頃)」~「白露(9月8日頃)」の前日
が最も相応しい時期になるかと思います。
「処暑」は夏の暑さがようやく収まり
始める頃を意味していますし、「白露」
を過ぎると本格的な秋に近づきます。
8月下旬までは「残炎」「残暑」「残夏」
など、夏のイメージが強い言葉のほうが
おすすめです。
9月の時候の挨拶・まとめ!
新秋の候の使い方・時候の挨拶を含む例文と結び
では、実際にお手紙などに使用できるよう、
書き出しや結びの 例文を示したいと思います。
時候の挨拶の前には「拝啓」などの頭語を、
後には「相手の体調を気遣う言葉」を入れ
ておくのが一般的です。
【書き出し】
・拝啓 新秋の候、皆様にはいつもながらお変わりなく何よりに存じます。
・謹啓 新秋の候、皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
【結び】
・いまだ残暑が続いております。ご自愛専一にご精励ください。かしこ
・夏のお疲れが出やすい時節と申しますので、くれぐれもご自愛ください。謹白
頭語や結語については、一定の ルール
がありますので、ぜひセットで覚えて
おきたいですね。
季節の挨拶であれば、 「拝啓」を頭語に、
「敬具」「敬白」「かしこ(女性のみ)」
を結語に持って来れば無難です。
「新秋の候」以外に日本語調の時候の挨拶
もご紹介しておきますね。
ぜひ、置き換えて使ってみて下さい。
・虫の音美しい季節となりました。時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
・秋刀魚がおいしい季節となりました。貴社いよいよご多忙のほどお喜び申し上げます。
・新秋快適の候、いよいよご多忙のほどお喜び申し上げます。
秋は実りの季節でもありますので、
食べ物を入れてみるのもいいですね。
虫の音も徐々に聞かれ始める頃なので、
結びの言葉などに使ってみるのも良い
でしょう。
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